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第46話 頼りになる者



「相変わらず性格が悪いな」


 人の決意を笑われ、少しだけムスっとなるレオナルド。


「まぁ…………僕だからね、そこは大目に見てよ」


 ルーファスは言った。自身の悪い性格は、ある程度は自覚している。だが、その悪い性格を上手く発揮し、ツッコミが出来る関係が親友であるレオナルドだ。


 レオナルドは、今に始まった事ではないか。と、諦める。するとルーファスは説明する。それは公爵貴族の恐ろしい所を…………。


「皇族として、いち親友として助言させてもらうよ。公爵殿が納める町で、君と同じように福祉政策をしていたグループがいたんだ。君と同じく、炊き出しでスラムの貧民の人達に食事を与えたり、食糧を配給したりと、活動していた。けどある日…………」


 ルーファスの言葉に、むっと表情を一変させる。


「その代表が、あらぬ容疑をかけられて逮捕されたんだ。罪状は活動資金の着服、その裏では違法薬物を買っていたりと…………代表逮捕により、グループは解散。こんな所だ」


「その代表はどうなったんだ?しばらくしたら、釈放されたんだろ?」


 レオナルドは問う。しかし。


「分からないな…………噂では、獄中死したのか、裏でギロチン処刑により、首を飛ばされたか…………真相は闇の中だね」


 ルーファスは答えた。


 ルーファスの答えに、レオナルドは沈黙して腕を組む。


「何だい?この話を聞いて、さすがの君もびびったたかい?」


「いや、どうでもよい。奴らがどんな事をしてこようが、俺は自分のやり方を通す。掛かってくるといいさ」


「言っておくけど、公爵の影響力は彼の領地外でも強いよ。あの方は、友人に危害を加える者、自分の利益に侵害する者、そして帝国の伝統や文化に泥を塗る者には、色々な事をして介入してくるだろう。何か対策はあるのかい?」


 ルーファスの質問に、レオナルドは表情を変えず、落ち着いた様子を見せる。


「そこの所は、大丈夫だ。こっちには頼りになる者がいる」


「わお、それって僕のことかい?」


「まぁな、お前は俺の親友だからな………お前の悪い性格に対して、分かっている身だ。お前も、俺のやり方はある程度は理解しているだろう?」


 レオナルドの言葉に、ルーファスは喜ぶ。


「確かにね………君は学生時代、他の貴族生徒は贅沢をした学食を食べていたけど、君は庶民的なスープとパンが好きだった。考え方も他の貴族とは違い、孤立していたし、陰湿ないじめも受けていたね」


 レオナルドの嫌な思い出も語るルーファス。


「ま、気にはしなかったが、突っ掛かてきたバカは返り討ちにしたけどな………」


 

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