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第43話 優男の正体




(ハワワワワワ………)


 優男の顎クイ、そしてプロポーズにソフィアは顔を赤くしてしまい、パニックになる。前世にて読んだ少女漫画のイケメンキャラに告白されるヒロインって、こんな気持ちだったんだ、と。


 すると優男の肩を、後ろからガシッと掴む。


「俺の婚約者に、変な事をするのはやめてもらおうか?」


 優男の言動に、レオナルドは表情を険しくさせる。自身の婚約者に対して、それは許せないから。

 

(レオナルド………)


 レオナルドが彼女を守る心意気に、ソフィアは胸がキュンとなる。


 すると優男は、ソフィアの前からステップして離れて微笑みかけ、口を開く。


「やだねレオナルド、からかってみただけだよ。そんなに怒らないでよ」


「お前の事だ、嘘か本当か分からないからな………」


 ムスっとなるレオナルドは腕を組む。


「フフフフ………好きだよ、君のそーゆーピュアなところ」


 優男は、レオナルドの胸に指をツンと突き立てて言った。それは彼を、おちょくるかのように………。


「レオナルド様、彼はどちら様ですか?」


 ソフィアは尋ねる。優男は、ソフィアの言葉を信じられないかのように微笑む。


「僕の名前はルーファス・ド・アルゼイド。ヴァンガード帝国皇帝ミゲール・ド・アルゼイドの長男だ」


「えっ?こ、皇族?…………」


 ソフィアは、優男の名前に驚愕した。このチャラチャラした感じの殿方が、皇族だって?…………。


───優男、ルーファスの言葉に状況の理解が追いつかない。皇族なんて帝国の、いや貴族の頂点、いち貧乏市民だった私が、そんな方と会うなんてまずあり得ないだろう。しかし…………今は領主夫人、パーティーによっては顔を合わせるの可能性もある。


「ちなみに…………ルーファスとは、学生時代からの親友なんだよねぇ~~~…………」


 ルーファスはレオナルドの肩を陽気に組み、シャンパンを飲む。


「ま、性格はアレだが、これでもれっきとした皇族だ」


 レオナルドの言葉に、ソフィアは沈黙する。それは彼の、どうして皇族相手にタメ口で接しているのだろうと。


「あと、お前も俺のように、コイツを扱っても良いぞ、俺が許可する」


 レオナルドの言葉に、ソフィアは「えっ?」と、戦慄する。何故なら皇帝や皇族、ましてや貴族相手に無礼な言動は不敬罪、下手すれば死罪に値する。


「やぁ~~ね…………親友よ。これでも僕、一応皇族なんだよ~~~、でも…………」


 ルーファスはソフィアに微笑みかけ、視線を向けて歩み寄る。


「え~と…………」


「君なら、許しちゃう。僕のこと、ルーファスと呼んで欲しいなぁ~~~」


 再び、ソフィアに顎をクイっと囁きかける。



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