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第34話 市民に人気な鬼畜領主様




───ソフィアはレオナルドを尾行する。


 今、歩いている所はメインストリートを西に抜けたバザーが露店が並ぶ通り。主に魚や果物、野菜と肉類、そして香辛料といった食材と、あとは鍋や包丁、外国製のアクセサリーといった雑貨店などがある。


 バザーの通りには、多くの人々が行き交う。ソフィアの視線の先、10メートルにはレオナルドが歩いている。


 ちなみに私、視力は良い方であり、人混みに紛れても、レオナルド様を確認出来る。


(まさか…………住民から奪った税収で、ここで高級な商品を爆買いするんじゃ?)


 きっと爆買いした高額な商品を、自身の部屋に高級なアンティークや置き物、芸術品を部屋に飾って高笑いを浮かべ、優越感に浸るレオナルドを思い浮かべる。


(もし、それが本当なら、1発ぶん殴ってやるわ…………)


 ケラケラと高笑いを浮かべる彼を、ぶん殴ってしばき回すレオナルドを想像しながはソフィアは、険しい表情で拳をプルプルと握り締める。


 しかし、ソフィアの思惑とは裏腹にレオナルドは、バザーにある庶民的な食材屋を回り、色々な食材を購入していく。その後、彼はバザー中にいる食材屋の人達、それにより集まってくる周囲の市民らと世間話を楽しみ、親しい笑みを浮かべている。


(へぇ…………意外と、人気あるんだ…………)


 ソフィアは少し、鬼畜領主と呼ばれる彼を、関心する様子で眺めている。


 レオナルドは食材が入った紙袋を4つほど抱え、あと好意として、サービスとして2つ果物が入った紙袋を追加される。


 バザーを歩いていたら、黒髪ロングの女性と鉢合わせる。麻色のシャツに白のスカート、前掛けにはエプロンを着用した40代。


 アレ?あの人は…………。


 ソフィアはレオナルドと話している女性に見覚えがある。見覚えがある以前に彼女は…………。


「あっ…………」


 食材が入った紙袋を持ったレオナルドは40代の女性と一緒に、世間話を交えながらバザーを歩いて行く。


(そう簡単に、逃がすもんかっ)


 ソフィアは、40代の女性と一緒に歩いていくレオナルドの後を音もなく追いかける。彼と私との距離は10メートル…………なお、彼には気づいていない様子である、多分…………。


───バザーを抜け、世間話を交えながら歩く2人は、町の南に向かう。ソフィアは建物の影に潜みながらストーキング。するとソフィアは、あることに気づいた。


(…………って、この道は…………)


 向かっているのは、かつて私が過ごしていた場所、スラム地区だ。レオナルドと女性はスラム地区に入って行くのである。


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