第33話 レオナルドの後を追いかけるソフィア
───朝食後…………。会食室をミランダに手を引っ張られ、連れ出される形でダンスルームに入室する。そしてレオタード姿のソフィアは社交ダンスのレッスン。ダンス用の手すりに掴み、身体を伸ばしてフォームを調整する。
女性講師はパンっと手を叩いて言う。
「はい、よろしい。次っ」
領主夫人として、彼女を社交パーティーに出席出来るようにレオナルドから一任されている為、女性講師の口調は厳しく、このくらいは出来て当然、そんな姿勢である。
「はいっ」
女性講師の一声に、ソフィアは緊張感ある返事し、次の行程に切り替える。次はミランダと一緒に社交ダンスの実戦練習をする。
「よろしくお願いします、ソフィア様。フォームの調整は出来たみたいですね?」
正面に向かい合うソフィアに、ミランダは微笑む。
「よろしくね、ミランダ。あなたにダンスの実力を見せてあげる」
意気込むソフィア。そしてソフィアとミランダは手を取り合い、厳しい様子を浮かべた女性講師に立ち会う形で実戦練習を開始する。
女性講師はリズミカルに手を叩き、掛け声を出してリズムを作り出し、そのリズムに合わせてソフィアとミランダはダンスを披露する。
───そして、終了する。
「フォームは良いけど、ダンスの技術に至ってはミランダのリードあってのものね…………もう少し練習が必要のようね」
女性講師は言った。合格にはもう少し、お預けのようだ。
★★★★★
とりあえず、昨日よりマシだが、ダンスのレッスンは終了。ソフィアはその後、領主館を抜けて町中に外出する。何故ならレオナルドがどうしてそこまで厳しく納税を取り締まるのか、気になったからだ。
場所は町のメインストリート、アクセサリー店、宝石店、高級衣服、レストラン、スイーツ店等、比較的に上流階級な建物が並ぶ辺りを、ソフィアは歩いていた。この町で私は育ったにも関わらず、貧乏な家庭である為、縁の無い場所だった。
(確かめてあげようではないの、レオナルド様が住民から取り立てた税金を使って、何をしているのか………)
炎のように対抗心を燃やすソフィア。視線の先には、税金をどんな手を使ってでも取り立てる鬼畜領主レオナルド。後ろにいる彼女に気づいていないように、堂々とした姿勢で歩いている。
(後を追いかけられているにも関わらず、堂々とした姿勢で歩いているなんて、余裕があって腹立つけど………)
本当は気づいているんじゃないか?と、思いながらソフィアはコソコソと………自分なりに気配を消し、レオナルドの後を追いかける。




