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第32話 朝飯前に税金を取り立てる鬼畜領主様




───次の日の朝、ソフィアは会食室にてモーニングを味わっていた。メニューはバターとアップルジャムを付属にしたトーストにふんわり焼けたオムレツ、トマトと玉ねぎ、レタス、ドレッシングが入ったサラダ。


 トーストにバターとアップルジャムを塗り、ソフィアに質問を投げかける。


「ねぇミランダ、レオナルド様は?」


 何故なら向かい合いの席にレオナルドがいないからだ。ソフィアの隣に立つミランダは答える。


「レオナルド様は朝から、未納税を怠った者に対し、取り立てに向かわれました」

  

「あ、そうなんだ………」


 ミランダの言葉に、ソフィアは納得したようにため息を吐く。彼は鬼畜領主、何故なら私も本人ではないが未納税を取り立てられた。未納税のカタとして差し押さえられ、そしてここにいる。今頃、未納税者はレオナルドにより家宅を殴り込まれ、強制徴収をしているだろう。


 場所は東区にある上流の住宅地、レオナルドは屈強な役人複数名を引き連れる。そしてドアに蹴りを入れ、住宅の中に突入する。


 ───課税を騙す愚か者は、この俺が許さぬっ!!


 次々とレオナルドと役人達は差し押さえを記された札を貼っていく。住民税と課税の虚偽申告により、虚偽を申告者には納税額の3倍の制裁金を課せられ、いい年した大人が泣き崩れる姿。


 などと思い浮かべられる………。



「まぁ、この町であの人を申告で騙そうと言うのが間違っているのよねぇ………」


 ソフィアは呟き、サラダにあるトマトでフォークで刺し、パクっと頬張る。ちなみにトマトは水々しくて新鮮で美味しい。


「はい、騙そうとする方は、愚の骨頂です」と、ミランダはハッキリと発言。


 すると、ソフィアはある事を質問する。


「そう言えば、レオナルド様はこれだけの税金を徴収して、何をしているの?」


「はい、それはですね………」


「今、帰ったぞ」

  

 ミランダに質問の答えを聞く前のタイミングにて、レオナルドが会食室に現れて帰宅した。

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

 領主の帰宅に、スッと頭を下げるミランダ。


「朝食を用意してくれ、腹が減った」


 会食テーブルに座り、朝食を注文するレオナルド。すると給仕係のボブが、キャスターに乗せたモーニング料理をレオナルドの前に置く。


 静かに、何処か疲れた様子で朝食を摂るレオナルド。するとソフィアは彼にある事を質問する。


「ねぇ、レオナルド様。聞きたい事があるんだけど………」


「ソフィア様、今日もマナー作法があります。行きましょう」


 ミランダはレオナルドの気持ちを察し、ソフィアの手を繋いで会食室を後にする。


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