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第27話 ルーファス皇太子の性格




 その光景を見ていた就任したてのレオナルド。それが、名前を知らぬ彼女との出会いだった。印象はまるで自身の冷たい影を照らす太陽のようだった………。今年のあの日、未納税期日が過ぎた家族構成であるマクミラン家の書類にある顔写真を見た時、思い出した。


 ───ソフィア・マクミラン?………あの時の彼女か?


 ふと、炊き出しをしていた際、周りを笑顔にしていたあの彼女だったと、確信した。そして彼女を領主館に差し押さえた後、知らない所でマクミラン家と取引した。


 ───お前の長女を俺の婚約者と引き換えに、借金と未納税を免除する。あと、知り合いがいる町で領主をしている奴に新しい仕事を紹介させる。これでどうだ?


 取引はあまりにも身勝手なモノだった。まして勝手に惚れた女性を、自身の財力と権力を行使して一方的に婚約者として引き入れたのだから………しかし。

  

 ───よろしくお願いしますっ!!


 マクミラン家の夫婦とその次女は頭を下げ、あっさりと取引に応じ、自身の長女を引き渡したのである。それも酷いと思うが………。



 

 記憶の中で過去を思い浮かべ、そして社交パーティーにてレオナルドはルーファスに包み隠さず説明するのである………。


「あの時の彼女は前向きで、誰に対しても優しく、周りを笑顔にしていた………どうだ、惚れた理由があまりにも身勝手だろ?」


 レオナルドは呆れ果てたようにシャンパンを口に含み、語るのである。


「まぁ………身勝手と言うより、ただの貴族の気まぐれに近いな」


 ルーファスは言う。しかしレオナルドは主張する。


「俺が彼女を、いっときな気まぐれで婚約するつもりはない………ルーファス、ここでの話は内密にしてくれ」


「オ〜ケェ〜オ〜ケェ〜………君とその彼女との関係、どうなるか面白そうだから内密してあげるよ………ところで、その彼女はいつになったら会えるんだい?もちろん、社交パーティーには出席するんだろう?」

  

 軽い態度で納得するルーファス、さらに質問する。


「今は、社交パーティーに出席する為、最低限のマナーや礼儀作法などを勉強させている。近いうち、領主夫人として社交パーティーに出席するだろう」


「それは楽しみだ、貴族公女達は目新しい者には興味を示して絡んでくるだろう………君や彼女が、どうやってやり過ごすのを楽しみながら見させてもらうよ。でも親友として何かあったらフォローしてあげるよ」


「………お前とは親友、味方で良かったよ」


 レオナルドは言った。ルーファス皇太子の性格は難であり、親友として良かったのが本音だ。



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