表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/105

第18話 後悔するソフィア




「うそ?。こっ………これがわたし?」


 思わず声を震わせて驚愕してしまうソフィア。衣装鏡の前、そこに映っているのはドレス姿の私だった………。それはピンクをモチーフとしており、整えられた薄化粧に開いた胸元、そしてきめ細かい装飾品を施された仕様となり、自分だけど自分ではない感覚に陥っている。


「とってもお似合いですよ、ソフィア様」


 ミランダはにっこりと言った。性格は少しイタズラっぽいが、衣装チェンジは彼女にとっては朝飯前である。


「でも………何か恥ずかしい。化粧とか特にこの開いた胸元とか………」


 ソフィアは頬を赤くし、施された化粧と開いた胸元を見て、恥ずかしい様子。何故ならスラム地区育ちのボンビー娘にとっては未知で相まみえない世界だ。


「ソフィア様、いちいち衣装を恥ずかしがっていては社交パーティーで他の貴族や富裕層の面々達に笑いのタネにされてしまいます。領主夫人とあれば自信を持って堂々とするのが大切です」


 ミランダは言った。


「堂々と………ねぇ」


 ソフィアの言葉に、あまり実感ないソフィア。


「それにソフィア様、間違っても他の貴族達に、かつては平民でしたなんて、絶対に言わないでくださいね」


「え、何で?」 


「貴族社会は恐ろしい所です、特にレオナルド様は他の貴族の娘達に人気があり、婚約の申し入れは何度もあります。どんな手を使ってもめかけになろうとする為、露骨な嫌がらせや権力を使った圧力や策略、下手すれば暗殺者を雇って後ろから闇討ちされたり………」


「え?怖すぎない?なら、護衛を雇えば………」


「それもアリですが、大きな貴族の方ならその護衛をも先手で買収して………安心だと思って騙されていると知らず知らずにに泳がせて……情報を盗まれて、身に覚えのない犯罪により容疑を掛けられ、処刑と言うオチもあります」


 ミランダの言葉を聞いて、ソフィアはさぁ~と青くなる。華やかなイメージの貴族社会、その裏では目的の為なら手段を選ばず、ど汚い手をも使った陰謀劇が繰り広げられる世界だった。


 知らず知らずに足を踏み入れた事を、後悔するのである………。


 するとミランダは言う。


「まず、相手に自分の出生などを悟られないようにする………そして、身の回りに気をつける。少しの変化をも、気をつけるべきですよ」


「………ねぇ、ミランダ?」


 ソフィアは言う。


「はい?」


「アナタは、他の貴族達に買収されたりしないよね?」


 少し間を開いて、ミランダはニコっと答える。


「………もちろん、しません。何故なら私は、ソフィア様とレオナルド様のメイドですから」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ