第100話 言い当てるレオナルド、そして異常事態
───それはソフィアが会場を離れた後だった………。
ダンスホールにてレオナルドはエマ(セシリー・ハイアームズ)、あと二人一組のペアが2組は響き渡る協奏曲に合わせた足捌きでダンスを披露。
「クロフォード流のダンスか?」
レオナルドはエマ(セシリー・ハイアームズ)に尋ねる。
「良くご存知で、クロフォード流は情熱的な足捌きで、獅子のように気高く相手をリードする。そう教えられましたのよ」
「どうりで力強い足捌きな訳だ………。他のペアもクロフォード流のダンスみたいだが?」
レオナルドは二人一組の男女ペア2組を眺めて言う。
「同じ地域出身の貴族のようです。クロフォード流は伝統あるダンスですからね………」
エマ(セシリー・ハイアームズ)は言う。
「最近、町で不審な者達が増えいていてね、捕獲禁止のモンスターの幼体に、帝国では容認されていない医療薬、あとは盗品の裏取引きをする者達もいて、頭を悩ましている………」
「それは面白い………いや、ご愁傷様と言うべきかしら?」
「私はその方々を捕まえて取り調べをしたら、とても面白い事があって………何と彼ら裏で手引きをしている方が、全て同一人物だったんだ」
「それは………面白い話ね?」
エマ(セシリー・ハイアームズ)はクスっと余裕に微笑む。するとレオナルドは言う。
「エマ・クロフォード………いやセシリー・ハイアームズ………。フリオ・ハイアームズ公爵の娘で、ノースゲイルで暗躍していた密売グループを、そして孤児院での里親紹介として、スラム地区では仕事斡旋として人身売買を裏で手引きしていた事をな………」
レオナルドの指摘に、エマ(セシリー・ハイアームズ)はバレたかと、微笑む。
「作り話を、偽名をして侵入するならもう少し上手くするべきだったな………クロフォード流のダンスは存在しない。招待状を送ったのはハイアームズ公爵に工作員として忍ばせたミランダを経由し、送らせた。そこの2組のペアは工作員で俺を暗殺しようとしたが、残念だったな?」
「凄いね、全て正解。でも詰めが甘いわね………」
その時だった………会場のステンドガラスの窓を破り、招待客達に紛れていた黒装束の武装工作員が乱入して来た。数は10名以上、会場を占拠した。
───異常事態に、会場はパニックになる。
(おやおや、刺激的な演出だね)
ルーファスはパニックで抱きついてくるリタ、マリーナ、リアラを励まし、呑気に眺める。
エマこと、セシリー・ハイアームズ公女はレオナルドからパッと離れる。
「安心なさい………脱出させてくれたら、招待客には手は出さないであげる」
レオナルドは一瞬で要求を呑み、セシリー・ハイアームズ公女を武装工作員と共に会場を脱出させる。




