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テーマ詩集:音楽室

七拍子のメトロノーム

作者: 歌川 詩季

 二日も休みがあると、一週間が早いです。

 メトロノームの日々で 平日を五日(いつか)暮らすなら

 右がベッドと風呂で 左 デスクと書類


 ()かせば駆け出す七拍子

 追いかけるのやめちゃどうだい?


 二千と(いく)つかを重ねた楽章に

 いあわせたヴァイオリニストのひとりにすぎなく

 拍をあまらせた五十二小節

 黒塗りの円盤のうえ まわすよ



 メトロノームをとめて 休日を二日(ふつか)(つぶ)すけど

 右も左もなけりゃ 風呂がベッドも兼ねる


 もたつきゃ寝そべる七拍子

 つきあうのはやめちゃいかがか?


 二千と(いく)つかを(かな)でた楽章を

 (もてあそ)ぶ時代と指揮者の(たわむ)れがすぎて

 拍がそろわない五十二小節

 黒塗りの円盤の(みぞ) 刻むよ

 お風呂で眠る。

 シャワー浴びながら眠る。

 脱衣所でも眠る。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  左右に振れるメトロノームのように、日々に追われると一週間は早いです。  一年もあっという間。    メトロノームを止めてゆっくりしても、正確な日々じゃなくても、たまにならいいなと思います…
[一言]  二か三で割り切れる拍はまだ落ち着きがあるのですが、それ以外は少し緊張感があるように思えます。  個人的には五拍の方が忙しないイメージで。  七拍。少し気怠い感じがしますね。  風邪、…
[一言] 同じ速度で拍を数えられたなら 安心するのか 飽きてしまうのか 演者の一人のようで 時にはコンマスのように振る舞えるなら 面白さもあるのかも
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