表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/30

9、もっと眠らせてくれ

「お嬢様、お嬢様!朝でございますよ、メルナお嬢様!」


うーーー…ん。

ねむい。


「すーーー、すーー…」


「お嬢様!」


バサっ。


雑いなぁ。

もうちょっと寝かせてよ、私お嬢様なんでしょ?


目を擦りながら起きる眠そうなメルナにサリナは構わず続ける。


「早く準備しないと旦那様が家を出てしまいますよ!」


旦那…あれ?私結婚してたっけ???


ーーーーあぁ。お父様。

お父様への朝の挨拶だ。

…だったらいいやぁーーーふぁぁ。


「怪我も治ったことですし久々のあーーー」


「行かない」


サリナがルンルンで話しているのを食い気味できっぱりと伝えるメルナ。


てか階段から落ちて腕骨折じゃなかったにしろ打撲してたんだよ?体もね!

そらが1週間で治るかよ。まだ痛いって。

まぁ、サリナは気を利かせて言ってくれてるんだろうけどさっ。


「…お嬢様?」


「もう行かないの、決めたの。どうせお父様にとっても無駄な時間だし私も睡眠大事だし、お互いにとって損はないと思うの。だからこれからはこんな朝早く起こさなくて結構よ。」


バフッ。


再びベッドに横になるメルナ。


「てことでおやふみぃ〜」


「お、お嬢様ぁぁぁ!?」


ねぇ…、聞こえなかったのかしら。

私はお休みって言ったのよ。

お願いだからきんきん声で叫ばないでサリナ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ