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3、モンモンしてます

やばいやばいやばいやばいっ。

メルナって、あのメルナだよねこれ…暇な時に読んでた小説“真実の愛をあなたに”に出てくる悪役令嬢じゃーーーん。



布団の中のメルナは自分の置かれた状況を全力で嘆いていた。



…詰んだ。

もう絶対詰んでるよ私。


私、本山さやか・32歳は前世では日本医学大学に勤める研究員だった。

研究に明け暮れる日々にもかかわらず、本を読むのが好きな私は睡眠時間を読書に当てていたのだ。


まーー、当然1週間に3時間寝てればいい方っていうバカな生活だったからどっかでぽっくり言ったのが安易に予想できるわね。


そんな読書家な私は本ならどんな種類でも読んだ。もちろん、乙女小説も。


メルナはそんな時に出会ったなかなか可哀想すぎるキャラで「バカだねーこの子」なんで印象が強くてよく覚えている。


メルナは騎士団長を務める父を持つ侯爵令嬢である。騎士団長であるアスナ・スフィークはいわゆる仕事人間だ。

当然家にいる時間もとてもとてーも、少ない。


母親のいないことから父親に構ってもらいたいメルナはとことんお父様につきまとう。

とーーぜん?仕事人間のお父様はメルナを無視。


王子と婚姻してからは父親に求めていた愛情を王子に向けたことにより…とんでもないヤンデレ・メンヘラ女の出来上がりって感じ。いぇーい…。


くぅーーーー、やだぁ。やだよぉ。

そんでもって、王子がどっかの伯爵令嬢といい感じになってメルナちゃんは死す…ほんとやめてよね。


それなら最初っから、その伯爵令嬢を婚約者にしろよなぁ。


…よし、引きこもろう。

てかお父様とか知らんし。

今の私にとってお父様は赤の他人も同然だ。

だからたとえお父様が私に無関心でも、いやぁーこっちもあなたに無関心ですーーってことでOK!


王子とも婚約しない!

うん、OK!!

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