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18、兄弟ってあったかいなぁ

「あんたっーーー」


「ルナだってば。ルナって呼んでって言ったでしょ?おーにーいーさーまー」


わざとむくれて見せたメルナにグレイスはクッと顔を背けた。


なによ。

柄にもなく可愛かぶるんじゃなかったよ。

でも何もそんな顔背けるほど醜いのかよ私のぶりっ子は。くそ。


「ごほっ、んん。えと、だから…ルナは侯爵様に似て整った顔してるじゃ無いか」


「うん!ルナお姉様が部屋に入って来た時、お姫様が来たって思ったよっ。それくらい綺麗だよ!」


「いや、まぁ顔は整ってると思うよ?けどさ、冷たい印象じゃん。悪魔みたいだし」


…。

そこは突っ込むところでしょ。

自分で自分の顔褒めるなーとかさ。

黙るって1番タチ悪いよ。泣いちゃうよ?


「誰がそんなひどいこと言ったんだよ」


え。

誰っていうか。

“真実の愛を”に出てくる皆さん、かな?


「えと、まぁ…」


ガシッ。

メルナの肩に手を置くグレイス。


「気にすんなよ、そんなこと」


お、おう。


「ありがとうな兄弟」


ぎゃーーーーー。照れてなんか昔映画で出てきた臭いセリフ言っちゃったよぉぉ。


「くっはっ。なんだよそれ」


赤面するメルナをクシャっと撫でるグレイスだった。


…兄弟って悪く無いもんね。






王宮では。


「ねぇ〜、スフィーク卿。そろそろ招待状ぐらい渡してくれてもいいんじゃ無いかなぁ。まぁ、くれなくても押しかける気だけどねっ」


机に向かって座っている王子はクルクルとペンを回しながら顔だけを後ろに向けた。


「パーティーは開きません」


固まる王子。


「え、なんで?」


そんな王子にアスナはため息混じりに短く答えた。


「はぁ…知らないですよ」


え、僕のせいで怒ってんの?

てか王子である僕の前でため息ついちゃってるよ。


国1最強の騎士と言われる団長にこんな顔させるなんて…ぷくくくっ。

面白すぎるでしょメルナ嬢!


あ〜ぁ、早く会ってみたいなぁ。

スフィーク卿の宝物とやらに。


物語とは違う方向に進んでいってることにメルナはいまだに気づかない。

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