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17、2人ともめっちゃいい子やん

「ノルド、この2人は離れで暮らしてもらう。早急に準備を進めろ」


いやいや、可哀想だって。

両親亡くして、少ししたらおとんに顔似たお父様が迎えにきていきなり貴族になったって言うのに。


放置するって言ってるようなもんじゃん。


「あの、お父様。部屋の準備が終わるまで私の部屋で過ごしてはどうでしょう」


「それではルナが窮屈だろう」


え、私の部屋めっちゃ広いよ?


「いや、問題ありません。さぁ、行きましょうっ」


「っっっ」


お父様が何か言おうとする前に、私は2人の腕を引っ張って執務室を出た。


チラッと後ろを覗くと、兄の方が目元を擦っていた。妹は…うん。妹の瞳は相変わらずキラッキラしてるわね。




サリナに紅茶とお菓子を用意させて下がらせた。


「改めて、私はメルナ・スフィークよ。よろしく」


兄の方がポカーンと口を開けてこちらを見ていた。


「ぷっあはははっ!意外だった?貴族だからっていつもいつもあんな口調で過ごしてるわけ無いじゃない。ま、他のお嬢様は知らないけどっ」


メルナはニヒッと先程の作られた綺麗な笑顔ではなく心から楽しそうに笑った。


「まぁ、お父様の前と外に出た時ちゃんとやるわよ?なんてったってスフィーク侯爵の名前を背負うんですもの。…それで?そろそろ自己紹介くらいしてもらない?なんて呼べばいいか分かんないもん」


メルナは少しつまらなさそうに語った後、どうぞと言うかのように手のひらを広げて見せた。


「俺はグレイスだ」


「違うでしょ」


自己紹介しろと言われてしたのにスパッと否定されたグレイスは顔をしかめた。


「グレイス・スフィーク、でしよ」


メルナのどうだというドヤ顔に、グレイスの中の緊張の紐がほぐれた。


「ふっ、そうだな。グレイス・スフィークだ。12になる」


私と兄のやり取りを見てい我慢できなくなったのだろう、手をあげて妹ちゃんが挨拶をしてくれた。


「じゃあ、じゃあ私も!私はミリナ・スフィーク!9歳!」


かわいいなぁ。


「そう。よろしくお兄様、そしてミリー。私のことはルナと呼んでくれていいわ」


「ミリー?」


きょとんを首を傾げるミリナ。


「そうよ。ダメだったかしら?可愛い愛称だと思ったんだけどミリーって」


「…いいんじゃないか。俺もそう呼ぶことにするわミリー」


グレイスはポンポンとミリナを頭を撫でる。


「うん!兄ちゃ…お兄様とルナお姉様!えへへっ」


かわいっ!!!!

天使かよ。いーなぁー、天然パーマ。

私の直毛だし黒だし…重たいイメージなんだよなぁ。


メルナはむっとした顔で自分の髪の毛をクルクル指で巻いた。


「どうしたんだ?」


「いや。2人は髪の毛も瞳もチョコレートブラウンで優しい感じじゃ無い?それに天然パーマでさぁ。かわいいなー、羨ましいなーーって」


「は?」


「え?」

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