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15、すれ違い

今日の朝はいつもと違った。


朝起きていつも通り準備をしているとノルドが訪ねてきた。


「お嬢様、旦那様がこれからは朝食をご一緒されるそうです」


…なんで?

いやいやいや、聞き間違いかな。

朝食を一緒に取るってだけでもおかしいのに「これからは」って。

え?これから毎朝ってこと!?


「え、なんっ。…いえ。わかったわ。すぐ行く」


聞きたいことはいろいろあったがお父様を待たせるのは違うと思い急いで支度を済ませた。


今日は首元と手首に花柄のレースがついてるだけの水色のシンプルなワンピースだ。

部屋も全体的に白で統一されてとても心地よい空間となった。



食堂に入るとお父様は何故か私をジッと見ていたかと思うとフイッと視線を離した。


何その気まずいみたいな態度。

だったら、一緒に朝食とろうとか言わないでよね。

私だって朝はテンション低い方なんだから1人でサクッと食べたいのにっ。


だいたい朝食の量が違いすぎて私の方が早く終わるのよね…ま、いいか。

サッと食べて、スッと部屋にもどろーっと。


「食べなさい」


はいっ⁉︎

いやいやっ、何の嫌がらせですかお父様。

私オムレツ欲しそうな顔してたか今。

ぜーーーったいしてないって。でもだからと言っていらないなんて言えないし。


とりあえず笑ってお礼でも言っておくか。


「え、あの。…はい」


よし、乗り切った〜〜。

何なの朝から。何か試したいことでもあるのですがお父様!!


うぷっ。

久々に朝から果物以外食べて胃が驚いてる…。

くるしぃ、横になりたいっす。


早く部屋に戻りたい。

よし、戻ろう!


「来月の誕生日パーティーには殿下もいらっしゃるみたいだ。上手くやるように。それと、何か欲しいものがあれば何でも言いなさい」


は?

はーーーーーーっ⁉︎


相変わらず一方的な態度なお父様。

はっ。なるほどね。

王子に娘の誕生日プレゼント何あげるんだとか聞かれて、用意してなかったから、今からでも用意して面子を守るって魂胆ね。


なるほどね…そういうこと。

王子がパーティーに来るから、少しでも親子感出す為に今から朝食だけでも一緒に取ってメルナの機嫌取っておこうってことでしょ。


バカにしないでよ。

メルナは本気でお父様を…あんたを好いていたのに。だから毎朝6時起きしておめかしして挨拶に行っていたってのに。


以前までのメルナなら涙溢して喜んだでしょうねこの状況に。


ムカつく。


「お父様、パーティーは開かないことにしました。それに特に欲しいものも無いので大丈夫です。お気遣いありがとうございます」


あんたからは何もいらないし、期待ももうしていないのでほっといてくださいな。


メルナはそう強く思うと、ふわっと笑い食堂を後にした。

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