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序章

初めての転生ものです。


色々と無知なので、おかしなところがあった教えてください。


誤字脱字も報告お願いします。すぐに直します。

「レックス・ファーラン。貴様を断罪する!!」



今日はハティ・エブロ・ロフィーナ王子の婚約発表の日。

沢山の貴族がハティ様と『私』を祝うために王宮に足を運んでいた。


それなのに、突然の断罪宣言。



集まっていたギャラリーはザワついていた。





それもそのはず。



ハティ様の視線の先にいるのは『私』

婚約者であるレックス・ファーランなのだから。




「俺の婚約者だからといい気になっていたようだな。貴様のような女と婚約していたなど王族の恥だ」



一体何のことやら。



そもそも婚約自体はこちらの意志は関係なく勝手に決めましたよね?



貴方が一方的に。



ファーランという権力を欲しさに。



頭を悩ませる私をよそにハティ様は隣りにいた女性の肩を抱いた。



「貴様はこのリンに壮絶ないじめをしていたそうだな。リンが元平民だという理由で聞くに耐えない悪行を繰り返した」

「いえ、あの……」

「言い訳など聞きたくもない。証拠なら揃っている!」


ハティ様の従者であり護衛のクロック様が前に出て、『私』がリンさんをいじめたという証言を読み上げた。



靴箱の中に動物の死骸を入れた。


教科書はビリビリに破り机には落書き。


階段では毎回突き落とす。


お弁当に砂をかけては無理やり食べさせた。



他にも色々と……。



それら全てには身に覚えがある。



あるんだけど……。



「申し訳ありません!ハティ様!!本来であれば私達が止めなければならなかったのに……」

「ファーラン家に逆らえば私達の家は潰されてしまいます」

「なので陰で見ているしかありませんでした。でも……!!」

「レックスさんがリンさんに、あんたは生きてる価値がないと言っているのを聞き、このままではリンさんが殺されると思い告発した次第です」



涙ながらに『私』を悪者にしようとする令嬢達。



「公爵家の立場を利用するなど貴族の風上にもおけないな」

「ですから話を……」

「レックスさん。私が元平民出身でハティ様と仲良くするのが許せなかったんですよね?」



『私』の言い分も聞いてもらおうとしたのにリンさんが言葉を被せた。



「いいんです。今は子爵の身分ではありますが、卑しい平民であったことは事実。レックスさんと比べたら天と地ほどの差があります。ですから私はレックスさんにされたことを責めるつもりは……。あ、あれ……?おかしいな。どうして涙が……」



リンさんは静かに涙を流した。


必死になって泣き止もうとして笑顔を作ろうとする。



その姿が健気だったのか、ハティ様はそっと涙を拭った。



「こんなにも優しいリンを傷つけた罪は重いぞ」

「それは……婚約破棄ということでしょうか?」

「当然だ!!貴様の本性は、その姿同様に醜かったな」



その一言で、会場の至る所から笑い声が聞こえた。


もうここに『私』の味方はいない。



確かに『私』はリンさんと比べたら美しくない。


地味で存在感もない。


いつも家に引きこもっては本ばかり読む。


人とまともに会話もできない。





そうか。



これで『私』の人生は終わるのか。




あっけない18年だったな。









翌日、『私』は………死んだ。


この作品を読んでくれてありがとうございます。


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