第2話 思慮
深夜、瑠依は見張りをしていたが眠くなってきたので、眠っていたケルベロスに声をかけた。
「ねぇ、ねぇ、ケルベロス。眠くなってきたから、見張り交代してもらっていい?次は勇治を起こしてね」
「うむ、わかった…」
ケルベロスはゆっくり起き上がり、瑠依達から少し離れた場所で見張りをした。
「クウに寄りかかって寝るかな…」
瑠依はクウの側に行き、目を閉じた。
「…………瑠依達に……」
瑠依は寒くなってきたから、火をくべようと目を開けたら、話し声が聞こえてきた。
「たけるの事は……」
誰が話しているんだろうと思い見渡すも、誰も起きている様子はない。
「……魔神が間もなく来るのじゃ………」
「…私の力だけではとても…」
「こ、この声はお姉ちゃん!?」
瑠依は立ち上がった。
「どうしたのじゃ、瑠依?」
ケルベロスが走って戻ってきた。
「今、お姉ちゃんの声が聞こえたんだけど…」
瑠依は周囲をキョロキョロしている。
「唯?ここにおるはずなかろう…」
ケルベロスは静かに言った。
「だよね……空耳かな~?」
「疲れておるのじゃ、瑠依。ゆっくり休め……」
ケルベロスが優しく諭した。
「また戻って来てくれないかな………聞きたい事、たくさんあるのに…」
瑠依はそう呟きながらクウに、もたれかかって目をつぶった。
瑠依を見守っていたケルベロスは見張りに戻った。
「唯……わしはどうすればいいんじゃろ…」
ケルベロスを夜空を見上げながら呟いた。




