第13話 火の鳥
ケンタウロスは三叉槍を右手に握り、勇治に向かってきた。
勇治は、神剣エクスカリバーを水平にかまえた。
「これでも喰らえ!!フレイムスラッシュファイナル!!」
勇治は神剣を薙ぎ払うと水平に伸びた焔は、巨大な火の鳥に変化しケンタウロスへ襲いかかった。
「ズバッ!!」
ケンタウロスは、三叉槍で巨大な火の鳥を縦に切り裂いた。
「なかなかやるではないか…」
ケンタウロスは、勇治めがけて三叉槍を放つ。
「今よ!瑠依!!」
絵里が指示する。
瑠依は構えていた弓で7色の矢を放った。
「バキッ!!」
三叉槍が真っ二つに折れた。
「まだまだー!」
ラインハルトがケンタウロスめがけて、宝剣を一閃する。
「グサッ!!」
ケンタウロスの動きが止まった。
回復されたケルベロスが、ケンタウロスの前に飛び出した。
「ラインハルト!どくのじゃ!!」
そう言われラインハルトが避けた。
「ゴォーーー!」
ケルベロスは、ケンタウロスに向かって強力な焔を吐いた。
ケンタウロスは、灰になりパラパラと砕けていった。
「やったーー!!」
瑠依が叫んだ。
「やっと終わった…」
ラインハルトは呟きながら、地面に座りこんだ。
勇治は真っ二つになった三叉槍を手にした。
「親父、これって…」
「俺と同じ転生者が三叉槍になったんだろう…」
健一が呟いた。
「何で魔神が…」
「何者かが現世から転生させたが、この国に武器となってずっと放置されてたんだろう…それをこの魔神が拾ったんじゃないかな…」
「お父さん!?って事は、この世界にまだ転生者の武器があるかもしれないんだね?」
瑠依は勇治の元に駆け寄り健一に聞いた。
「かもしれんな…」
「私、この三叉槍をエゾシリアに持ち帰って、鍛冶屋に渡してって言われたんだよね~」
瑠依は勇治から三叉槍を受け取った。
「誰に?」
勇治が尋ねた。
「あんたも会った事ある人だよ…ケルベロス、アルタイルさんの遺体を燃やしてあげて…」
瑠依はケルベロスに頼むと、ケルベロスは焔でアルタイルを燃やした。
「みんなの所に戻ろうか…アルタイルの事も言わないとならないだろうし」
ラインハルトは、瑠依の側に来て言った。
ラインハルトは、ベガやデネブにアルタイルが亡くなった事を伝えた。二人はかなりショックを受けたが、ラインハルト達にお礼を述べた。
デュークやディランは、クリスタリアの回復魔法により傷も治癒されていた。
瑠依はゴーレムを小さくした。
「王宮に入って女王ミレーユに報告しに行こう」
ラインハルトは全員に言うと王宮の中に入っていった。




