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第11話 黒い玉

「瑠依、クウにお礼言わないとね!」

 ディオーネは、瑠依の元に行き話かけた。

「クウが私を迎えに来たのよ。最初、クウを見た時に巨大なワイバーンが攻めに来たのかと思ったわ」

 そう言いながらディオーネは、隠れていたクウを呼んだ。


「何でクウがディオーネ様の元に?」

 瑠依は、側に来たクウの頭を愛おしく撫でた。


「私がクウに言ったのよ」

 絵里が言った。

「魔石を取り込んだオルトロスの魔力が凄かったから、瑠依達では勝ち目がないんじゃないかなって。だから、クウに宮廷へ行ってもらうように言ってみたのよ。クウは理解していたみたい」


「そうなんだ…ありがとう、クウ…」

 そう言いながら、クウに抱きついた。

「ちなみにちなみにディオーネ様?ダンジョンでこういう物を拾いました」

 瑠依はそう言いながら、ディオーネにダンジョンの中で拾った黒い玉を見せた。


 ディオーネは黒い玉を見て

「んー、私にも分からないわ…宮廷に帰ってから、調べてみるわ」

 と言いながら、マジマジと観察している。

「お母様、やっぱり伝説の杖になったんですね。ここに着いた時に直ぐに分かりました。伝説の杖の名前は宝玉の杖です。魔力付加もそうですが、強力な回復魔法、、、例えばパーティー全員を回復させるとかも出来るはずです…」


「宝玉の杖は、死者も…」

 ルシアンがそう言いかけると、ディオーネは言葉を遮った。

「ルシアン様!それ以上は…」


「あっ!ああ、すまない…」

 ルシアンは口をつぐんだ。

 瑠依は凄く気になったが、それ以上は聞ける雰囲気でなかった。


「そういえばエクシリア達はどうしたんですか?」

 ディオーネは瑠依に尋ねた。


「クウの背中に乗れなかったから、走って来てもらっていました」


「そういえばエクシリア達は…あっ、来た来た」

 ルシアンは道の先からやってきたエクシリアと勇治とゴーレムの姿を見付けた。


「ん?あの巨大な生き物というか物体は何??」

 ディオーネは、エクシリアと勇治と一緒に歩いているゴーレムに釘付けになった。


「あれはゴーレムじゃ。魔界にいたのに、このルシアンの先祖が召喚して魔石を守らせていたようじゃ。それでゴーレムに杖の魔力を与える代わりにダンジョンから解放してやったのじゃ。だからゴーレムの主人は瑠依じゃよ」

 ケルベロスがディオーネに教えてあげた。


「あなたは、ケルベロスにワイバーンにゴーレムまで、、、召喚士補佐は卒業ね…しかし、魔術師としての力はまだまだだから、もっと力を磨かないと…」

 ディオーネは、ニコリと微笑んで瑠依に言った。

「はははっ…」

 瑠依は、苦笑いした。


 エクシリア達が合流した。

「ディオーネ様!どうしてここへ?」

 エクシリアが尋ねた。

 ディオーネは事情をエクシリアと勇治に説明した。


「ディオーネ様の魔法、凄かったんだから~」

 瑠依は、嬉しそうにエクシリア達に話した。


「それじゃ、勇治も来た事だし早速、剣に魔石を埋め込むわよ」

 そう言いながらディオーネは、勇治から剣を受け取った。

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