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第2話 巨人

「ここのダンジョンに魔物っているんですか?」

 瑠依はふっと思いエクシリアに尋ねた。


「ここは魔術師が魔石を封じ込めたダンジョンだから、魔物はいないんだけど、魔石を守らせる為にある怪物がいるのよ…」

 エクシリアは、ゆっくり階段を降りながら答えた。


 階段を降りた先は平坦な道になった。

「やっと長い階段が終わったようだ…話ではこの先に魔石があると聞いたが…」

 ルシアンが、そう言って間もなくケルベロスが走り出した。


「えっ?えっ?待ってよ!ケルベロス!」

 瑠依がケルベロスに呼びかけながら走り出すと、大きな広間に出た。

 後ろから、ルシアン達が走ってやってきた。

「いきなり走り出して、どうしたのですか?ケルベロス」

 エクシリアが、ケルベロスに声をかけると、ケルベロスが暗闇の向こうに潜んでいる何者かに話かけた。


「かなり久しいな~、ゴーレムよ」


 ゴーレムと呼ばれた怪物が瑠依達に向かって歩いてきた。

 高さ5m程度の大きさの怪物であった。


「お主はケルベロスか?こんな場所でお主と会うとはな」

 ゴーレムと呼ばれた怪物は、ケルベロスにそう言った。


 瑠依は

「ケルベロス…この怪物の事知っているの?」

 とケルベロスに近寄りながら、小声で聞いた。


「このゴーレムは、魔界で作られた怪物じゃ」

 ケルベロスは瑠依にそう言うと

「ゴーレムよ…お主はここで何をしておるのじゃ?」

 ケルベロスは、今度はゴーレムに問いかけた。


「我は魔術師に召喚され、ここに封印されたのじゃ、魔石と共にな…」

 ゴーレムがゆっくりと答えた。


「ゴーレムよ…我らに力を貸してはくれぬか?そのかわりに、このダンジョンから開放しようではないか」

 ケルベロスがゴーレムにそう言うと瑠依は

「えー!?大丈夫なの?ケルベロス?ダンジョンから開放して大丈夫なの?」

 と小声でケルベロスに聞いた。


「ゴーレムほどの怪物がいれば、魔物程度など一気に蹴散らしてくれよう…」

 ケルベロスが瑠依に答えた。


「我に魔力を与えてくれるものがいるのであれば、願ったり叶ったりじゃ…」

 ゴーレムが言った。


(魔力?私なんて魔力はあまりないし…魔力…魔力…ディオーネ様しかいないわ)

 瑠依は

「ここにはいないけど、王都に行けば魔力が半端ない人いるんだけど」

 と、ディオーネに断りもなく名前を出したのだった。


「ならば付き従おう」

 ゴーレムは了承した。


「それで魔石はどこにあるの?」

 瑠依がゴーレムに聞くと

「我が手の平の中じゃ」

 とゴーレムは魔石を見せた。


 瑠依は、魔石をゴーレムの手の平から取った。


(ついに魔石が…)

 瑠依は、絵里に声をかけた。

「お母さん、杖に魔石を埋め込むよ!」


「うん、わかったわ」

 絵里がそう返事すると共に、杖の頭の部分に魔石を埋め込んだ。

 すると、杖全体が光輝きだした。


「瑠依…あなたの顔が見えるわ…勇治の顔も…力が漲ってくるわ」


「凄まじい魔力じゃの~」

 ケルベロスは、杖から発せられた魔力を感じとっていた。

「これだけの魔力ならば、ディオーネじゃなく瑠依、そなたの杖の魔力をゴーレムに与えれば良いのではないか?」

 ケルベロスがそう言うと

「そうね…ゴーレムよ、私と共に」

 瑠依が杖を掲げながら言った。


「主よ、仰せのままに」

 ゴーレムが仲間になった。

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