第16話 ラインハルトの出国
ディオーネと瑠依とリクは、シャルル19世と接見しに行く途中、ソフィ、ラインハルトと再び会った。
「ディオーネ、これからパーティーメンバーに声かけて、一緒にサーガレストに行ってきます。自分が居ない間、この国の事をお姉さまと一緒に頼みます」
ラインハルトは、ディオーネに話した。
「サーガレストにですか!?もしかして、邪神が出現したのですか?」
ディオーネは、ラインハルトの突然の出国に驚いた。
「国王からは魔物が出没している事しか聞いてはいないんだよ…」
ラインハルトも、少し困惑していた。
「そうですか…いくらラインハルト様でも隣国の邪神は…先ほどの魔物の襲撃といい、魔物どもが活発化しているのですね…この世界には邪神、魔王、魔神と強すぎる敵が多過ぎます…ラインハルト様に何かあれば、この国はもう絶望しかありません。どうかお気をつけて行って下さいませ」
ディオーネはそう言うと、ラインハルトに軽く頭を下げた。
「ありがとう…瑠依も、ディオーネと一緒にこの国を守って欲しい。敵の強さに対して、この国の戦力では圧倒的に弱い…しかし、この国の剣士達にとってケルベロスという存在だけでも心強い。実際ケルベロスの強さは桁違いだった。私が戻って来るまでの間、剣士達の拠り所でいて欲しい。そして、戦いの最中に瑠依自身が怪我をした時はお姉さまに直ぐに治療してもらいなさい」
ラインハルトがそう言うと、ソフィはニコッと瑠依に微笑んだ。
「分かりました。ラインハルト様も気を付けて行ってきて下さい」
瑠依はそう言いながら、軽く頭を下げた。
ラインハルトとソフィが立ち去るのをディオーネと瑠依はずっと見ていた。
「まさかこの魔物が騒がしくなってきた時にラインハルト様が出国なさるなんて…第一王子は腰抜け…宰相は口だけで何も手伝わない…お先真っ暗ね、、、魔石の解放が唯一の頼みだわ…」
ディオーネは呟くように瑠依に言った。
瑠依は
「勇治ももう少し剣士としての力があればいいんですけどね~」
とラインハルトとソフィが去って行く背中を見ながら話した。
「まだあの子は若いから、、、今に強くなるわよ!親だから分かるわ」
珍しく絵里が話した。
「エクシリアに鍛えてもらって、剣に魔石を埋め込んでどこまで強くなるか…っていうか強くなってもらわないと…さっ!国王に接見しに行きましょう」
ディオーネは不安を振り払うかのように、さっそうと歩きだした。
瑠依は(私も雷の魔法が少し出来るだけだしな~、魔力が上がったら技でも考案してみるかな)と思った。




