第10話 エゾシリア王国守備隊部隊長 エクシリア
ディオーネ達は、エクシリアの部屋の前に着いた。
「エクシリア~、入るわよ~」
そういうとディオーネは、扉を開けて部屋に入った。
上半身裸のエクシリアが鏡に向かって立っていた。
「ディ、ディオーネ様!?」
そういうとエクシリアは手元に置いていた衣服で胸を隠した。
瑠依はエクシリアの肩にあった傷痕が目に入った。
「いいもの見ました」
勇治は合掌しながらお辞儀している。
「エクシリア、宮廷の付近でグールが出現してエリーゼとカノンが襲われたわ!」
ディオーネは、エクシリアの裸など目もくれずエクシリアの近くまで寄った。
「えっ!?エリーゼとカノンが…」
エクシリアは顔が真っ青になっている。
「執事はやられたけど、エリーゼとカノンは私達が助けたわよ。今、私の部屋で休んでもらっているわ」
「あ~、良かった~」
そう言いながら、エクシリアは両手で顔を覆った。
「今まで魔物が近くまで、やってくる事がなったのに…嫌な予感がするのよ。エクシリア」
「そうですね、ディオーネ様。何かの前兆かもしれないですね…」
そう言いながら、エクシリアは服を着た。
「後でエリーゼとカノンに会ってあげて。それと、この少年を訓練…いや特訓させて欲しいの」
ディオーネはそう言って、今までの2人の事を話した。
「瑠依、エリーゼとカノンを助けてくれてありがとう…あの2人は私よりかなり年下だけど、身寄りのいない私にとってあの2人は大事な仲間であり、友人であり、家族なの…本当にありがとう」
そういうとエクシリアは頭を下げた。
「いえいえ!私は何も!助けてくれたのはケルベロスです」
瑠依は、横に座っているリクを抱き上げた。
「ケルベロス?ケルベロスってあのケルベロス?どう見ても普通の犬しか…」
エクシリアは、リクをマジマジと見ている。
「エクシリア、本当よ。瑠依が召喚する事でケルベロスに変化するのよ」
ディオーネもそう言いながらリクを見た。
「召喚士!?召喚士なんてこの国にいないのに。瑠依、あなたほんと凄いわね~」
エクシリアは瑠依を見ながら、感心している。
「召喚士は隣の国、サーガレスト女王国にしかいないと言われているの。そりゃあ、召喚士の呪文なんてこの国では誰もわからないもの。ましてや、瑠依は無詠唱で召喚出来るのは本当に凄い事よ」
ディオーネが珍しく熱く語ってる。
「お姉ちゃんのおかげですからー」
と、瑠依は少し照れながら言った。
「それで私に特訓してって、勇治はどのくらい強いの?」
エクシリアは勇治を見ながら言った。
「剣士補佐の付き人のマネージャーの助手の秘書です」
何故か瑠依が答えた。
「瑠依ねぇ、違うから…」
勇治は肩を落とした。
エクシリアは一抹の不安を覚えるのであった。




