第1話 再会
桜井 瑠依~物語の主人公。美少女、頭脳明晰、巨乳の三拍子。ただ少し口が悪い。彼氏居ない歴17年の高校2年生、ちょっと残念系。高校では、弓道部に所属し県大会準優勝している。動物が大好き。
桜井 勇治~瑠依の弟 異世界漫画やアニメが大好きな今時の中学2年生。巨乳好きで、長女唯の胸の谷間を眺めるのが趣味。
リク~唯が交通事故から救った子犬(雑種)その後桜井一家のペットとなる。
桜井 唯~桜井家長女 家族思いの優しき美少女で巨乳。高校3年生。幼なじみのたけると交通事故により、異世界転生するも圧倒的な強さの邪神ロキにやぶれる。
桜井 健一~主人公達の父親、45才 警察官で熱血漢。
桜井 絵里~娘達と同じ巨乳の専業主婦、43才。口うるさいところもあるが優しき母親。
伊東 武~桜井唯の幼なじみの高校3年生。唯とは、相思相愛。交通事故で唯を庇って亡くなり、ディオーネにより異世界転生される。ディオーネに次ぐ魔力があり、唯と共に邪神ロキと戦うも、その後行方知れず。
唯と武が亡くなって半年後。
季節は秋。
山の木々が紅葉に染まり綺麗である。
桜井一家は、車で唯の墓参りに向かっていた。
「リク、少しは大人しくしててよ!」
車の中で、はしゃいでいた犬を瑠依は嗜めていた。
「瑠依ねぇが今飲んでる炭酸少し飲んでもいい?」
と言いながら、勇治は瑠依の飲みかけのペットボトルを取ろうとした。
「はぁ?間接キスになるから嫌に決まってるし!」
「姉弟なんだから、別にいいじゃん…ケチッ」
「ケチって、そういう問題じゃないでしょう!?」
また勇治に瑠依はキレた。
助手席に座っていた絵里は
「勇治、峠越えたらお店でジュース買ってあげるから、もう少し我慢しなさい」
と、後ろを振り返りながら言った。
「あと10分も走れば峠は終わるぞ」
運転している健一は、タバコに火を点けようとしている。
「あなた!?車の中でタバコは止めて下さい!」
絵里は健一の口からタバコを取った。
「お父さん、あと10分の我慢だよ」
瑠依が笑いながら言った。
その時、対向車が対向車線をはみ出して向かってきた。
対向車が居眠り運転をしていたのだった。
「危ない!!」
誰かが叫んだ。
車がガードレールを突き破り崖から飛び出した。
車が宙に浮いている。
「あ~、短い一生だった~、あれもしたかったし、これもしたかったよ~」
瑠依は、頭の中を走馬灯のようにかけ巡った。
その後、意識を失った。
「瑠依!?瑠依!?」
誰かに呼ばれて気が付いた。
目を開けると真っ白い空間の中に、絵里が瑠依を抱き抱えていた。
他に健一、勇治とリクが一緒にいる。
「あれ!?お母さん、ここはどこ?」
瑠依は辺りを見回す。
「目が覚めたのね。私も分からないわ…」
絵里は辺りを見回しながら話した。
すると
「お父さん、お母さん、瑠依、勇治久しぶりね…」
懐かしい声が聞こえる。
白い世界の上空から、ゆっくりと降りてくる人がいる。
唯だった。
「唯!」健一が叫んだ。
「唯なの!?」絵里が叫んだ。
「お姉ちゃん!」瑠依も叫んだ。
勇治だけは口を開けながら、黙って唯を見つめてた。
唯が瑠依の近くまで近づいた。
瑠依は顔をくしゃくしゃにし泣きながら唯に抱きつき、唯の胸の中で何度も「お姉ちゃん!お姉ちゃん!会いたかったよ!」と叫んだ。
「ごめんね…、瑠依。ずっと寂しかったでしょう…」
唯は優しく瑠依を抱きしめた。
「唯…、ここはどこなんだ?」
健一が二人の姉妹の再会に目を真っ赤にしながら聞いた。
「ここはあの世だよ、お父さん」
ニコッと笑顔を見せながら、健一に話した。
「やっぱり私達は死んだのね…」
絵里は二人の姉妹の再会に涙を流しながら言った。
「ええ…だけど、私の力でみんなを転生させるから!」
唯から離れて側に居た瑠依の顔を見ながら言った。
「転生!?異世界に行くって事??」
さっきまで黙っていた勇治がいきなり食い付いてきた。
「そうよ…みんなで異世界に転生して欲しいの」
唯はリクに近づき頭を撫でた。
リクは唯を見てクンクン鳴いている。
「転生するのに、あまり時間が残されてないから簡単に言うわ…異世界転生して、邪神と魔王を倒して欲しいの!」
「ええっーー!?」一同驚く。
「邪神と魔王によって捕らわれた魂達が解放させるとその魂達から感謝され、その感謝のエネルギーが天界にいる私に力を与えてくれるわ…そのエネルギーを使って、みんなを現世に戻せる事が出来るの…ただ、異世界で死んでしまったら、もう現世には戻れないから絶対死んじゃダメよ」
唯はみんなに説明した。
「異世界に行ったら、もちろんチートなんでしょ?」「ユニークスキルはあるんだよね?」「勇者になれるんでしょ?」「レベルはどのくらい?」
勇治は矢継ぎ早に質問していたが、誰も勇治の話を聞いていなかった。
「異世界に行ったら、ディオーネ様っていう魔術師に会って!」
だんだん唯の姿が薄くなってきた。
「それから、さすがに4人とリクを転生させるエネルギーがないから…」
「お父さんとお母さんは……………」
姉の声が聞こえなくなってきたと思ったら、また瑠依の意識が遠くなった。




