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戦国志  作者: 夜神 颯冶
戦国語り
4/6

では現在の日本を戦国時代の大名家で(たと)えれば、

どこが近いだろうか。


それは戦国時代もっとも有名な武将、

織田信長が国、尾張(おわり)ではなかろうか。


この当時の尾張は意外なほど領地(りょうち)が少なく、

また統一されていなかった。


信長が住む領土はその中の一部で、

一市町村ほどである。


戦国時代の日本を今の世界として見立て、

その(せま)い領土を世界の国々と(くら)べた場合、

その大きさはこの当時の尾張の領土ほどである。


それだけではなく、各地かくち飢饉ききんが続き、

飢え死にする人々がえなかったこの時代、

尾張おわりでは米の収穫(しゅうかく)に頼らず、

(ぜに)(金融)貿易で生計をたてていたのである。


これは現在の日本とそっくりである。


意外に感じるかも知れないが、

食に困らない現代日本において、

飢饉で餓死(がし)する人々がいた時代とは、

違うように感じる読者の(ため)捕捉(ほそく)しておく。


現代の世界の食料事情は、この時代の飢饉に非常に近い。


世界の食料事情は緊迫(きんぱく)しており、

餓死(がし)する人々が(れつ)をなし、

(わず)かな食料や水を(めぐ)って紛争している。


この戦国時代においても、

飢饉にあえいだ村々では食料や水を巡り、

乱取(らんど)り(略奪)がえなかった。


それではその中でも最近特に驚異(きょうい)になっている

中東(ちゅうとう)イスラム国はどこだろうか。


これは戦国時代においては本願寺(ほんがんじ)(ほか)ならない。


ただ違うのは、本願寺はこの時代の日の本においては、

大多数を信者にしている事だろうか。


その点では全く同じと言うわけでもないが。


近いと言うのは、

イスラム国が各国で起こす自爆テロである。


この当時の本願寺も、

各国(かっこく)一向一揆(いっこういっき)なるテロ行為を煽動(せんどう)し、

死ねば極楽浄土(ごくらくじょうど)に行けると教え、

死を恐れない集団と化していた。


それだけ当時の情勢(じょうせい)が、

食糧難しょくりょうなんにあえいでいた事をうかがわせる。



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