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78話・俺、脱出なるか?


「うっし!それじゃ...俺が突撃したら、ブースターをお願い!」


「うん、わかった!任せてよ、コウ君!」


「それじゃ......行くよ!ハァァァ――――ッ!」


俺は気合を入れると、大地を思いっきり蹴り上げてポイズンベアへ

突っ込んで行く!


「クーナさん!」


「はい!ハァァァァ―――ッ!」


『我の力を糧にし、汝の力の全てを以て、我の仲間の...愛する者の

身体的能力を上昇させろ!フル・ブースタ―――ッ!!』


クーナが魔法を長詠唱して能力アップ魔法、フル・ブースターをコウへ

向けて唱える!


「よし!能力が上がった!うぉぉぉ―――ッ!食らえ、熊野郎ぉぉぉっ!!」


俺はポイズンベアの鼻をロックすると、そこに目掛けて拳を振り上げる!


「グルルル......!!??」


「ふん...俺の攻撃に反応したか...。だが、少しおそかったなぁぁっ!

テリャァァァッ!!」


自分への攻撃を察知したポイズンベアだったが、防御が間に合わず、

俺の全力を込めた拳をその鼻っ柱に叩き込まれる!


「グギャアアァァァァ――――ッ!!!」


うまく、相手の鼻っ柱へコウの全力攻撃がクリーンヒットした事で、

ポイズンベアがの思いっきり後ろへ吹っ飛ばされて行く!


「今がチャンスだ!!離脱するよ、クーナさん!」


「え、ええ!?ちょっと、コウ君!この抱きかかえ方は...!?」


俺はポイズンベアを殴った反発力を利用して後方に下がり、クーナさんを

お姫様抱っこする。


「ゴメンね、クーナさん。恥ずかしいだろうけど、我慢してね!」


「い、いいえ、いいえ、とんでもない!寧ろ、嬉しいですから!」


済まないといった顔でお詫びをしてくるコウに、クーナが恍惚な

表情で浮かべてそう答えを返す。


「はは...それなら良かった。んじゃ...飛ばしますよ!しっかりと

俺の身体に掴まってて下さい...ねっ!」


「コウ君の身体に...しっかりと......は、はい!了解です!!」


クーナが照れを見せつつ、コウの首に手を回すとコウの身体をギュッと

抱きしめる。


「準備ができたみたいですね、それじゃ行きますよぉぉぉ―――っ!!」


スゥッと息を吸って深呼吸すると、一気に出入りに向かってダッシュする!



◇◇◇◇◇◇◇



「ハァ...ハァ...どうかな、クーナさん。あの熊野郎は?」


「結構、私達から離れていますが...もうこれ以上は振りきれません!」


懸命に逃げるコウの後ろを追いかけてくるポイズンベアとの距離感を、

クーナが実況する。


「く...やっぱりユニーク相手じゃ、これが限界なのかっ!?」


クソ...もう残り時間がないぞ......


なのに、森の出入りまで辿り着くにはまだまだ距離が足りない!


「ハッ!コ、コウ君!?避けてぇぇぇ―――っ!?」


ポイズンベアを見ていたクーナが、目を見開き喫驚し、コウに向かって

叫声を上げてくる!


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