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75話・俺とクーナさんだけで森を探索する


「よし...コウ達の機嫌も戻った事だし...最後のポイズンベアを探すぞ。

おっと、ただし...最後の1匹は二人だけで探し出してそして倒す事!

私はその戦いには、一切干渉しない!」


「え...俺とクーナさんの二人だけでですか...?」


いきなり述べるまさかのカノンの発表に、俺は目を丸くして困惑する。


「うむ...これはキミ達の試験の為の特訓...。ならば、私が干渉しない

戦い方も身につけなければな!そうだろ...コウ、クーナちゃん!」


「た、確かに...そうですね。なんだかんで後ろでカノン先輩が見ている...

その安心感が戦いを楽にしていた事実は否めません...」


「そうですね。コウ君の言う様に、ここで失敗してもカノン先輩がいると

いう甘えがありましたね!」


コウとクーナが、カノンがいるという安堵感で戦っていた事への

反省の色を見せている。


「ん...どうやらわかったみたいだな、二人とも。そう...これからは、

様々な臨機応変的な戦い方も覚えていかなければ...という事だ...!」


「「は、はい!わかりました!カノン先輩!」」


俺達についていかない理由をカノン先輩が淡々と述べて説明すると、

それを理解した俺達二人は、一緒に首を縦に振って返事を返す。


「うむ...二人ともいい返事だ。それじゃ...行ってこい、コウ、クーナちゃん!」


「「はい!!」」


カノン先輩のビシッと降す合図とともに、俺とクーナちゃんは最後の

ポイズンベアを探索しに森の中へと入る。



それから、数十分が経過した頃......俺達はまだ最後のポイズンベアを

探し出せないでいた......。



「おっかしいな...ポイズンベアどころか、他の魔物も全く姿を見せなく

なったぞ...?」


「うん、でもそれだけじゃない...普通の生き物達の気配もなくなった感じが

するよ...」


コウとクーナがポイズンベアを探す為、森の周囲にキョロキョロと目を配って

くまなく探すが、魔物どころか生き物1匹たりとも見当たらない...。


「それに加え何て言うか、この空気感っていうの...?それが肌にビシビシと

刺さる様な感覚に陥っておるよ...!」


「ですね...これは完全に異常な事態...。それは間違いないですね...」


「ああ...そうだね。クーナさん、ここは油断しない様に...慎重に

進んで行くよ!」


「は、はい!了解です!」


この異常とも取れる嫌な感じの雰囲気に飲まれない様、コウとクーナが

困惑した心を引き締めると、ポイズンベアを探す為に、再び森の中を

探索するのだった。



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