46話・俺の彼女の手作りお弁当
「でも、そっか...」
どうやら俺の事を情けないとかは言われていないみたいなので、
ひとまずは安心したよ...。
「と、所でコウ君...ちょっと聞きたい事があるんですけど...いい?」
コウが二人の談笑の事で安堵していると、少し顔を赤く染めているクーナが
呟くように質問してくる。
「ん...なんだい、クーナさん?」
どうしたんだろう?急に緊張した表情をして?
「コウ君ってさ、いつもパン食みたいだけど、その...お弁当を作っては
こないんですか?」
クーナが照れくさそうにモジモジとしながら、コウへ質問したい事を述べてくる。
「じゃ、逆に聞いちゃうけど...クーナさんは俺が朝から張り切って弁当を作る
タイプに見える?」
クーナさんの質問に対し、俺はニガ笑いを浮かべてながら質問を質問で返した。
「ううん...全然、見えません♪」
するとクーナさんがにこやかな顔をし、速攻で質問の答えを
返してきたので......
「はい!クーナさん大正解!」
俺もそのリズムに乗って、クーナさんへニカッと笑った顔を見せて、
サムズアップを突き出す。
「じゃ、じゃあ...私がお弁当を作ってきたら...その...う、嬉しい?」
「そんなのめちゃめちゃ嬉しいに決まっているでしょう!それ以外の感情なんて
沸きませんよっ!」
もう...本当になにを言ってるんだろうね、この娘は。
ん...お弁当...クーナさんが作ったら....?
はうっ!?そ、それじゃあ、もしかして......!?
「そ、そっか良かった...。それなら、はい!これっ!!」
コウから肯定的な言葉を聞いたクーナが、自分のカバンを開けて
中から可愛い布に包まれた四角い物をコウに手渡してきた。
「へ...!?こ、これって...ま、まさか、まさか...手作りお弁当っ!?」
「う、うん...コウ君の為に頑張って作ってきたんだ...!だって...私は...
コウ君の...か...彼女だしっ!」
「おお...こ、これが女子の...彼女の手作りお弁当と言うやつかぁ...!」
ヤッタァァァ―――――ッ!!
「人生、初めての彼女からの手作りお弁当をゲットだぜぇぇぇっ!!」
俺はクーナさんの手作りお弁当を懐に抱き、相好を崩す笑顔で小躍りを
舞って、その喜びを表現した。
「うふふ...そこまで喜んでくれると嬉しいな♪」
その姿を見てクーナも、嬉しさでお日様の様な笑顔を浮かべるので
あった。




