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201話・俺の嫌な予感のフラグがたった!



くそぉぉぉぉぉぉぉ―――――っ!



やっぱりフラグが立ちやがったぁぁぁぁぁぁっ!!


しかもフラグ以上のフラグじゃねかぁぁぁぁぁぁっ!!!


なんだよ、キングとクィーンのユニークモンスターって...

確かユニークモンスターの出現率って、確かめちゃくちゃ低いって聞いたぞ!


その微少な確率でどうして絶対数数の少ないゴブリンキングとクィーンの

ユニークと当たるんだよ!


しかもポイズンベアのユニークと出会ってから、まだそんなに

日も経ってないっていうのに...


こんなクソみたいなラッキーはマジでいらないんですけど、女神様!


俺はこのあまりも不要の理不尽な幸運に、声にならない叫声を荒らげ、

地団駄を踏んで無念がる。


『お、落ち着いて下さい、コウ!コウのステータスの方が、あいつらの

平均ステータスより大きいんですから!』


「そ、そうだったな。それにあいつらとは戦うんじゃない、ゴブリンの

棍棒をゲットできれば、それでいいだもんな!」


高難度のハードルが下がった事に、ひと先ずの安堵で胸を撫で下ろす。


「じゃ、落ち着いた所で、肝心の棍棒はっと.........」


俺はゴブリンクィーンが棍棒を持っているかどうかを確認する為、目線を

ゴブリンクィーンに向ける。


なっ!?


「なにぃいぃぃっ!?に、二匹とも棍棒を持っているだとぉぉぉっ!?」


しかもなんだ...あの二匹の持つ、完璧無敵な棍棒たちの見た目はっ!?


ゴブリンキングの方は、しなやかさと剛力さ。


ゴブリンクィーンの方は、鮮やかさと柔軟さ。


まさに対する見た目の棍棒じゃないかっ!?


欲しい!めっさ欲しいぞ!あの棍棒さんたちっ!!


でもゴブリンとクィーン、あの二匹を相手にするのは些かどキツイ。


只でさぇ強い上位種のゴブリンキングとクィーンだっていうのに、

ユニークときたもんだ!


せっかく、理想に近い棍棒と巡り会えたって言うのに...


嗚呼、もう本当についていないなっ!


いや待て、それは逆か......


この二匹がユニークモンスターだからこそ、あの素晴らしい棍棒たちに

出会えているんだものな......


じゃあ、このユニークモンスターとの接触はラッキーと取った方が

いいという事か。


「はは...でもどっちにしたって、棍棒をゲットできなきゃ、意味はないか...」


さて...どうするかな。


「さっきの会話じゃないけど、二頭追うもの一頭も得ずになるだろうし...」


『それか二頭とも相手にする事になって、あの世への直行旅になってしまう

可能性も...ですよ!』


「や、やめろよ...その可能性の方が高いんだからさ!」


セティの余計なひと事に対し、俺は渋い表情をして軽い注意を促すのだった。


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