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194話・俺の作戦に失敗フラグを立てようするなよ!


「反応がひとつじゃなく、二つ?同じ場所にか?」


『はい。恐らくはゴブリンキングとゴブリンクィーンの二匹でしょうね!

そして棍棒を持っている確率の高い方は、クィーンの方だと思いますよ!』


「じゃ、ゴブリンキングは?」


『ゴブリンキングは基本、大剣を装備していますから、棍棒を持っている

確率は低いかな?』


「そっか...じゃ、ゴブリンクィーンを目視で確認し、棍棒を持っていたら、

ヒット&アウェイでゲットしたのち、速攻でその場を全力で離脱...」


最強ゴブリンとなんて戦闘に入ったら、あっという間に憑依時間が過ぎ

去っちゃうしな。


「そして持っていなかったら、即座にゴブリンキングへ目線をチラッと向け、

もしゴブリンキングが棍棒を持っていたら、キングの棍棒へと素早い

ヒット&アウェイで突撃、そして即座に離脱!これで行こうか!」


俺はキングゴブリン&ゴブリンクィーンに行う作戦を、セティへ淡々と

細かく説明する。


『ハァ...やっぱり、ヒット&アウェイ(笑)で行くんですね。私には失敗の

図しか、浮かんでこないんですが...』


「ちょっ!?」


セティがやれやれと言った口調で失敗フラグを立てようとしてくるので、

俺はそれにビックリして、目を丸くしてしまう。


『イヤ...それどころか、二頭追うもの一頭も獲ずになる可能性も否めません。

あ...!ひょっとしたら獲ずどころか、二頭とも相手をする羽目に

なったりしてっ!?』


「や、やめろ!それ以上失敗フラグを立てるんじゃない!流石に上位種の

ゴブリンキングやクィーンと戦闘なんて、絶対にしたくないぞっ!」


更に失敗フラグを立てようとしてくるセティに、俺は動揺で慌てふためき...

これ以上、失敗フラグを立てるのをやめてくれと、咎める様に注意する。


『まぁ、仮に戦闘になったとしても、そこまで焦らないでもいいと思いますよ。

何故なら、今のコウだったらゴブリンキングやゴブリンクィーン如きは、

楽勝で倒せちゃいますから!』


「はぁ!?お、俺がゴブリンキングやゴブリンクィーンに勝てるだと!?

んなわけがあるかっ!」


突如、訳のわからない事を述べてくるセティに対し、俺は思いっきり否定の

言葉を投げ返す。


『いやいや、十二分に倒せますって。だって、ゴブリンキングやクィーンの

平均のステータスって大体、700~800くらいですよ。それに比べて

今のコウのステータスは、平均1500近くあるんですから!』


「へ!今のステータスが、平均1500??」


セティの述べる驚愕なステータス数値に、俺の頭がついていかず、何度も

パチクリとまばたきをして驚いてしまうのだった。


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