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189話・俺の鑑定結果に物言いがつく


『はは...結局、目的のジェネラルゴブリンしか残っていませんね?

戦闘を避ける為、神経を研ぎ澄ませていたのに♪』


「い、いいんだよ!結果的に棍棒を手に入れさえすればな!」


セティの正論に苦しい言い訳を述べつつ、困惑な表情のままニガ笑いを

こぼす。


その後...再び俺は、ジェネラルゴブリンと対峙し、持っていた棍棒を

何とか入手する事に成功した。


え...?


棍棒を持っていたいた、ジェネラルゴブリンはどうなったのかって?


モチロン倒しましたけど、それがなにか?


『うふふ、ヒット&アウェイ作戦...結局一回も成功しませんでしたね♪』


「うっさい!さっきも言ったが、棍棒さえ手に入れられれば、結果オーライ

なんだよっ!」


失敗した作戦を小馬鹿にしてくるセティに、若干キレ気味な俺は、言い訳っぽい

口調で言い返す。


「と、とにかく!日が暮れるまで、もう時間があまりないんだ!そんなどうでも

いい話は後回しにして、今はこのゲットした棍棒の鑑定をさっさと始めるぞ!」


俺はやっと入手する事ができた、一本のジェネラルゴブリンの棍棒を手に取り、

急ぎ鑑定を始める。


「......ふむふむ」


「......ほうほう」


「......これはこれは!」


『ど、どうなんです...コウ?その棍棒は合格ですか?不合格ですか?』


真剣に鑑定しているコウを見て、セティも何だかんだと言いながら、

ドキドキして棍棒の結果を待っている。


「結論から言うと......」


『け、結論から言うと......何ですか!は、早く言って下さいなっ!』


結果を中々述べないコウに、急かす様にセティが答えを求める。


「結論から言うと.....................この棍棒の評価は30点だ!」


『ええぇぇ!?評価が30点って、普通のゴブリンの棍棒より点数が低いじゃ

ないですか!?一体どういう事ですの!ジェネラルゴブリンですよ!

ジェネラルゴブリンッ!何でゴブリンの上位種であるジェネラルゴブリンの

棍棒が、只のゴブリンの棍棒に負けちゃんですかぁっ!』


ジェネラルゴブリンの棍棒の鑑定結果にセティが納得いかないと、声を捲し

立てて疑問を投げてくる。


「ふ...これがゴブリンの棍棒の恐ろしい所なのさ!」


そんなセティに慌てる事なく、俺は歯をキラリと光らせ、したり顔を見せる。


『いやいやいや...良い事を言ったって、顔をしていますが...全く以て、理由が

伝わっていませんからねっ!』


「ええぇぇっ!」


『ええぇぇ...じゃありません!何故それだけで、私に伝わると思ったんですか!』


セティが呆れて口調でそう述べた後...『ジェネラルゴブリンの持つ棍棒の敗北

理由を詳しく!』...と急かす様に問い詰める。


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