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183話・俺の交渉アイテム



「ターニン名物、高級フルーツ盛り合わせプリンアラモードでどうだ...」



『へ?ななな、なんですか!?そそ、その最強で最強な名前のスイーツは!?』


突如コウの述べる心響くスイーツの名を聞いて、目を見開いて喫驚すると、

それと同時に、セティの喉がゴクリと鳴った。


「ふふ、それはだな......これだぁぁぁぁぁっ!!」


そんなセティに俺がドヤ顔でポケットからバッと『こいつ』を勢いよく

取り出すと、セティに向けてドヤ顔を見せつける。


『それはチケット...いいえ、確か引き換え...券...とか言う物でしたよね?』


コウの指に挟まれてヒラヒラ揺れているチケットらしき物をセティが見ると、

少し前にコウから見せてもらった、引き換え券の事を思い出す。


「そう...この引き換え券はな、商店街の福引きで当たった景品で、

こいつがあれば、先程述べたスイーツと交換ができるのだよ!」


「な、なんですとぉぉぉっ!?」


コウの言葉を聞いたセティは、目の前にある引き換え券をキラキラした

瞳で思いっきり凝視してしまう。


「さて...このスイーツがどれだけのものか、説明してあげようか...コホン!」


コウは咳払いをすると、この高級フルーツ盛り合わせプリンアラモードの

説明に入る...。


まず、盛り合わせに使用されるフルーツは、魔法にて新鮮な状態に保存された

季節ごとのフルーツを惜しみなくタップリと使い...


次にプリンに使われている卵は、コウコトリと呼ばれる鳥が千回に

一個しか生まないという究極の卵を何個も使用し...


ミルクには、ギュウギュモンと呼ばれる魔物のユニークモンスターの

メスのミルクを使用。


ポイップクリームは、前に述べた二つを使用して作られている。


これらをプロが上手く調和させ、美しく彩り飾ったスイーツ...


「そう...それこそが、究極のスイーツと呼ばれている...高級フルーツ

盛り合わせプリンアラモードなのだぁぁぁっ!」


「おおおおおおぉぉぉ―――――――っ!!!」


コウから語られる、高級フルーツ盛り合わせプリンアラモードの説明を

全て聞き終えたセティが、そのあまりの素晴らしい内容に叫声を

抑えられないでいた。


「これを進呈するから、精霊憑依を頼む!」


『ハッ!仰せのままにっ!!』


コウの嘆願に対し、隙もない様に速攻で肯定の言葉を発したセティが、

カタナから勢いよく飛び出し、片膝を大地につけて深々と頭を垂れた。


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