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181話・俺、恐怖よりも極め道の心の方が勝つ!


「ゴブリン種による大暴走...これってつまり、沢山のゴブリン達がこの森に

集まってくるかもしれないって事だよね?」


『ええ...これが私の想像通りのスタンピードだとしたら、確実にこの森を

全て埋め尽くす程のゴブリンの大軍勢が集まってくるでしょうね......』


うへぇ~それって、かなりの大ピンチじゃん!?


この現象を放って置いたら、大量のゴブリン達がこの森にドンドン集結して

近くにある学園や町が危ういじゃんか!?


―――ん?ゴ、ゴブリンの大群衆?


ゴブリンの......ゴブリンの様々な棍棒たちが集まる??


おおおおおぉぉぉぉ――――――っ!!!


それだけ大量のゴブリンがこの森に集まるんだったら、究極完全至極の

ゴブさんの棍棒をゲットできるチャンスが増えるって事じゃんっ!!


『ちょっと、コウ!?なんですか、その締まりのないニヤニヤ笑顔は!?

ハッ!?まま、まさか、コウ!?あなた大量のゴブリンの棍棒をゲット

できるやとか思っていませんよねぇっ!?』


「ギクッ!?」


思いっきり露骨な動揺をしているコウを見て、セティが怪しいといわん

ばかりに、ジト目でジィィーッと睨んでくる。


『まぁ、いいでしょう。それじゃ、コウ。ゴブリン退治はここまでにして、

この情報を学園へ知らせに帰りましょうか!』


「え...そ、それはちょっと......」


『何でですか!嗚呼、やっぱりあなた!スタンピードのゴブリンを狩るつもり

なんでしょう!?』


ええ、そうですよ。ハッキリいってやる気満々ですよ。


だって今、俺の側には高い攻撃力をもったミルがいるんだぞ。


だからやれる所までやってみて、完璧な棍棒を選定したいじゃん!


そりゃまぁ、妹におんぶに抱っこの行為は、些か情けなくは思うがよ、

折角レア級のゴブリンの棍棒が手に入るチャンスだぞ。


そのチャンスを失うのは、勿体な過ぎじゃんか。



ハァ...せめて俺のステータスが高かったら、ミルに頼らずに俺ひとりで

やってみせるんだが...


――ん?


ステータスが高かったら?


そ、そう言えば、セティの技にステータスを上げるギフト技があったような?


確か、そのギフト技の名前は...


そうそう、思い出した!そのギフト技の名前は...



『精霊憑依』!



「なぁ、セティ。キミにちょっと質問があるんだけど、聞いてもいいかな?」


「い、いきなりどうしたのよ?そんな深刻そうな声で?わ、私に質問?」


神妙な面持ちで自分に問うてくるコウに、セティがハテナ顔をする。


「ああ。もしも...もしもだよ、セティのギフト技...『精霊憑依』を使えば、

俺のステータスでも、ゴブリンの大群衆を狩る事って可能......かな?」


そんなセティに、俺は媚びる様な下手(したて)口調で、問いを続ける。


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