表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/237

174話・俺のお風呂タイムに起こった経緯


「ふう...ひどい目にあった......」


俺はベッドの上にバタンと倒れると、そのままの体勢で先程、

繰り広げられたお風呂での騒動を思い出している。


取り敢えず、身体を洗いたいからと言って、お風呂場からカノン先輩達を

追い出した後、ノンビリ頭を洗っていたらいつものミル得意の不意打ちを

くらってしまい、俺の心臓がとまりかける...


それを聞きつけたカノン先輩達がお風呂場に駆けつけてきて、ミルとまた

ひと騒動を起こす...


ふとクーナさんが俺の状態が全裸だと気づくと、顔を真っ赤にして

叫声を上げる...


そのクーナさんの叫声でカノン先輩も俺が全裸だと気づき

「ほうほう~これは中々の肉体美だな!」と関心する声を上げて

視線をくまなく動かし俺の身体を見回してくるので...


「ち、ちょっと、カノン先輩!そんなにジロジロ見ないで下さい!」と

俺は慌ててカノン先輩の視線から、身体を隠す様に身体を手を覆う。


「ふ...いいではないか!彼女が彼氏の身体をジロジロ見渡す...これに何の

おかしな所があろうものか...!」


俺の拒否反応に、腕を胸の前に組んで身体を少し反らしているカノン先輩が、

したり顔をして「だから!これは彼女として当たり前の行為なのだ!」と

述べてくる。


なので俺は「それでも、今は取り敢えず出ていきましょうね、カノン先輩に

クーナさん。それにミルもねっ!」


そう叫声を荒らげて、みんなに軽い注意を促すと、再びカノン先輩達を

お風呂場から追い出す...


これがこの後、大体五回くらい繰り返し行われて...


今現在の俺はこんな状態なのである......。



「だぁぁぁっ!ほんっとうに、マジで疲れた.........っ!」



そんな俺のクタクタな心と身体を代弁した言葉が、俺の口から

洩れる。


さて...後は寝るだけなんだが......


「な~んかこの後、とてつもない事が起こる予感がする...。

主にミルが原因で......」


「ふふふ...よくぞ、それを見抜きましたね、コウにぃ♪」


「はう...!?こ、この声は...ミルッ!?」


俺はミルの声がした場所に顔を向けると、そこにはこんもりとした

かけ布団が目に映り、そのこんもりしたかけ布団がバッと取り払うと、

その中からニヤリと微笑むミルが現れた!


「な、なんでお前が部屋の中にいるんだ!?だってさっき、部屋の前で

別れたじゃないか!?」


そう...言葉通り、ミル達とはこの部屋の前で別れて、間を入れずに

そのまま直接、この部屋に入った筈だ...


そ、それなのに、何故、ここにミルが入ってこられるんだ!?


この部屋に入る前、確かにミルは俺の後ろ側にいた...


そして直ぐ目の前のある部屋のドアを開けて、部屋に入った...


勿論、部屋の窓からは構造上、外から入ってくる事はできやしない...


え?どういう事?後ろにいた筈のミルが、気づけば部屋の中にいる...??


嗚呼、意味がわからん!?し、思考が理解してをくれないぃぃ!?


俺は自分の思考と一緒に謎解きを問答していると...


「ふふ...私がどうやってこの部屋にいるのか、頭を悩ませているみたいだね。

その答えはね...これを使ったからなんだよ♪」


ミルがニコッと微笑みを見せると、その答えを教える為に口を開く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ