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149話・俺の妹の決闘状


「さて...次が本命ですね...」


気絶したロイエを確認したミルが、次にナユユへと次元断裂ブレードを

身構える。


「ふふ...そうは問屋がおろしませんですわよ、ミルさん!」


攻撃体勢に入っているミルに、ナユユが口角を上げて不適に笑うと

魔法攻撃に入る為、マジックロッドを構えて対峙する。


「あ...お兄様。直ぐに戦いを済ませますので、ロイエさんの介抱は

お任せしますね!」


ナユユはコウにウインクをすると、再びマジックロッドを身構えて、

ミルと対峙する!


「うふふ...ミルさんとマトモに決闘をするのも、本当に久しぶりですね♪」


「そうですね...小競り合いはいくつかあったけど、ここまでの対峙は思い出せば、

あの時...そうこれに似た様な事で決闘したんだったっけ?」


ナユユの言葉を聞いてミルが首を傾げて思考すると、最後に戦った日の事を

思い出した。


「そうそう、ミルさんたらいきなり私の前に現れて決闘状を叩きつけたかと

思えば、「タユンタユンと目障りなんじゃ!決闘じゃぁぁぁぁっ!!」

...ですもんね!」


ナユユもあの時、ミルと決闘をした訳を思い出すと、表情がニヤッとして

しまう。


「ふ...懐かしいね。あの時の私は若かったからなぁ...」


「若かったって...あれからまだ数ヶ月しか経っていませんけど...」


昔の思い出の様に語るミルに、あれはつい最近の出来事でしょうと、

ナユユが苦笑する。


「ま、まだ数ヶ月...。まだそれだけしか経っていないのに、あ、あれなのか...

ただでさえ目障りなタユンタユンが、更に成長を遂げたって言うのか......!?」


ナユユが言葉を吐く度に揺れる2つの大きな山に、ミルが苛立ちの目線を向けて、

ムキムキと羨ましい度が加速していく。


「さぁ...ミルさん。今度はあの時の様にはいきませんからね...ミルさん!」


「コホン!いいえ、今度もキッチリと返り討ちにしてあげるよ...」


ナユユがニヤッと口角を上げ、マジックロッドをミルヘ突き出して身構えると、

ミルも咳払いをして気持ちを切り替えると、ナユユへ次元断裂ブレードを構える。


「それじゃ、ミルさん!いきますわよぉぉぉっ!」


『焼き貫け!フレア・ラァァァンスッ!』


ナユユが魔法を詠唱し、マジックロッドをクロスに振ると、槍状の炎が

次々とミルヘと発射される!


「ふ...相変わらずの魔力ですね、ナユユちゃん!それだけの大きな魔力を

持っているのに、何でグランジ学園に通わなかったんです...かっ!」


ミルがナユユに話しかけながら、次元断裂ブレードを振りかぶると

そこに亜空間が出来、その中にフレア・ランスが全て吸い込まれる!


「わ、わたくしの魔法をそんなアッサリと......全く、その剣...チート過ぎて

大概も良いところですわね......」


自分の自慢の魔法をひと振りで全て消し去るその威力に、ナユユは冷や汗を

流し、思わず苦笑してしまう。


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