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133話・俺の彼女達vs妹と幼馴染のバトル! その4


「いいんですよ、口が悪かろうが性悪女でだろうが。私的には、

コウにぃにさえ嫌われなければ、他の人達からどう思われようが、

別にちっとも、痛くもかゆくもありませんので♪」


「ハァ...さよですか。あんたって本当、相変わらずの兄好きなんだね...」


冷静淡々としているミルに対し、ナナがやや呆れ口調の嘆息を洩らして

こう述べる。


「ふ...そんなの当たり前の当然至極ですよ!私は生まれ落ちた時から

コウにぃ一筋なんです!あなたみたいに途中で他の異性に鞍替えした

敗残者とは、愛する気迫も気心も違うんですよっ!」


呆れているナナに人差し指をビシッとミルが突きつけると、コウへの

思いの丈を高らかに全てぶちまけ、フンスッと鼻息を荒くしてドヤ顔を

決める!


「わ、私にもあるわよ、その思いは!だって、私はコウの事を......」


「おい...そこの二人!私の前でお喋りタイムとは...中々の余裕だな!先程も

そうだったが...少し油断が過ぎるぞ!」


『巻き凍れ!コールド・ブリザァァァァァァァァァドッ!!』


目の前で談笑している二人に向かって、カノンが両手を前に突き出し、氷魔法を

詠唱すると、空気を切り裂く程の疾風がミルとナナを巻き込む様に大きく

吹き荒れる!


「うわ!何、この氷の疾風...あ、あんな遠くなのに、こんな威力がある...

っていうのっ!?」


「くぅ、ほ、本当に凄い...ですね!こ、これ程の魔法を容易く扱う...とは!

ハァ、これを使うとMPをゴッソリ持っていかれてしまいますが...致し方

ありません...ねっ!」


『ブレード開放!ハァァァァ!切り裂け空間...次元断裂ブレェェェェドッ!!』


ブリザードの突風に堪えながら、ミルが次元断裂ブレードの力を全て開放して

剣を大きく振りかぶると、目の前の空間が縦にパックリと切り裂かれる...


そしてその後に出来た大きな亜空間の中へ、カノンの放つブリザードの突風が

ドンドン吸い込まれていく!


「ほほう...私のブリザードを空間内に閉じ込めるとは......ふ、なんて面白い

戦法を使うんだ、妹ちゃんは!」


カノンがミルの戦法を見て驚愕するものの、その表情は口角があがり、高揚感が

あふれていた。


そんな三人の戦いを感心しながら見ていたコウ達のいる場所へ、誰かが歩いて

近づいてくる。


「ヒャア...本当に凄いんですね、コウ君の妹さんって。いくらナナさんの力を

借りているとは言え、あのカノン先輩を相手にあんなに戦えるなんて...」


「そりゃ、ナナと互角な戦いをするからね、ミルの奴は...って、あれ?

クーナさん、何故ここに?」


カノン先輩と一緒に戦っていると思ったクーナさんが、目の前にいる事に

俺はハテナ顔になってしまう。


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