132話・俺の彼女達vs妹と幼馴染のバトル! その3
「さぁ、次はどんな攻撃を見せてくれるのだ?妹ちゃん?」
カノンがミルに対し、挑発するか様に手のひらをクイクイと動かして、
かかってこいと挑発行為をする!
「余裕ですね、銀髪のお姉さん。なら、遠慮なく行きますよ!痺れろぉぉ!
イカズチ・ボールッ!」
カノンの挑発を受け、ミルが魔導道具...イカズチ・ボールのスイッチを押すと、
ボールの周囲がバチバチ音を立てて光輝く!
そしてそのイカズチ・ボールを、豪速球でカノンに目掛けて投げつけた!
「甘い!ハァァ―――ッ!」
凄い速さで飛んでくるイカズチ・ボールを、カノンの槍の斬空が切り裂いて
真っ二つにする!
「ふ...今度はこっちの番だぞ、妹ちゃんっ!」
『凍りつけ!コールド・キャノンッ!』
間を入れずカノンが氷魔法を詠唱し、氷の弾丸を次々と撃ち出してくる!
「そちらこそ、甘々ですよ。ほい、ディフェンス・ボールッ!」
ミルが冷静な表情で黒いボールをポイッと目の前に投げると、鉄のような
黒い壁が現れて、コールド・キャノン全て防御する!
「ほほう、私の攻撃を交わすとは...やるな、妹ちゃん!」
「そういう、銀髪のお姉さんもね!私の自慢の魔導道具をこんなに
あっさりと排除しちゃうなんて♪」
ニコッと微笑みカノンを誉めるミルに対し、カノンの口角もニッと上がって、
ミルの事を称賛する。
「おっと、カノン先輩!よそ見は油断禁物ですよっ!」
「ふ...こっちこそ油断だぞ、幼馴染ちゃん!」
「なっ!嘘!?こ、こんな所にトラップ!?いつの間にこんな仕掛けを!?」
死角から、ナナがトンファーで殴りかかろうとした瞬間...
カノンの仕掛けて置いた氷魔法、コールド・ネットに身体を引っ掻けてしまう。
しかし凄いですね、この銀髪のお姉さん。ナナさん得意の死角攻撃をも
軽く交わしますか。
「コウにぃに言い寄ってくる数々の異性をボコボコしてきた、私とナナさんの
コンビネーションがこんな見事に交わされるなんて、少々ビックリです!」
カノンの強さに、ミルが目の色を変えて感心の表情を浮かべると...
「何を言う、見事ではないぞ。その武器と道具、中々に苦戦だった。
でもなるほど、妹ちゃんは魔導道具使いなんだな!」
カノンもカノンで、先程から繰り出すミルの武器や道具に感心の意を唱える。
「ふふふん、私は魔導道具使い『だけ』じゃありませんよ、銀髪のお姉さん!」
「ん...?それはどうい――」
『発動しろ!クリエイタァァァァッ!』
ミルの言葉にカノンがハテナ顔をしていると、ミルがギフト技のクリエイターを
発動させる!
すると、何もないミルの手のひらの上に、小さなボールが出現する。
「な!?何もない所からアイテムが出現した!?」
「どうです、驚いたでしょう。これが私のギフト【有象無象の発明】です!」
ビックリしているカノンに、ミルが自慢全開のドヤ顔を見せる。
「へぇ~流石は天才と云わしめた神童のミルだね。前より更に生産スピードが
上がってるじゃない!」
ミルのギフトLVが上がっている事に、ナナが感心の混じった誉め言葉を送る。
「そういう変態ストーカーさんもギフト技のLVが前に見た時よりも段違ですね!」
「誰が、変態ストーカーだ!ほっんとうに、あんたは口が悪いわね!」
せっかく誉めたのに、返ってきた言葉は自分を卑下する言葉でナナが激おこで
プンプンと怒るのだった。




