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127話・俺と妹ともうひとりの彼女


「「「彼氏、彼女の間柄...!?」」」


カノンが告げた恋人発言に、ミルは元より二人の友達も驚いて

目を丸くしていた。


そして、回りの生徒達もカノンとコウを見て......


「おい...あの子、どう見ても俺らのトップエースのカノンさん

だよな...」


「ああ、あの顔立ちに銀髪の髪...間違いなく、カノンさんだ!」


「それじゃ...一年生とつき合っているって噂...本当だったのか!?」


「あのイチャイチャを見るに、本当の噂だったって事なんだろうな...」


「うぉぉぉぉ――――っ!なんてこったっ!俺のアイドルがぁぁっ!!」


男子生徒達がカノンとコウのイチャイチャを見て、校内で流れていた噂が

本当だった事を知り、ショックを受けている。


そんな渦中の中...こちらに近づいてくる人物がいた。


「あ...カノン先輩ったら、こんな所にいた!もう、今日は私の買い物に

つきあってくれる約束だったじゃないですか!」


「あ!スマン、スマン、クーナちゃん!私のコウセンサーが、ビビッと

働いてしまってな!」


クーナの激おこに、カノンが意味のわからない言い訳をして謝ってくる。


「なんですかそれのコウセンサーって...。ん...?んん...??カノン先輩、

もしかして...その抱き締めているのは、コウ君じゃ?」


クーナがジィィーッとした目線を、カノンとその抱き締めている人物へ向ける。


「うむ、当たり前だぞ、クーナちゃん!私がコウ以外の男性に抱きつくわけが

なかろう!」


抱き締めているコウをクーナに見せながら、至極当然の口調で肯定の答えを

クーナに返し、更にコウをギュッと抱きしめる。


「はうぅぅ!?」


さ、更にやっこい谷間に、頭が埋まっていくっ!?



「な!ズルいですよ、カノン先輩!そういうのは二人の時にやりましょうって、

カノン先輩が言いだしたんですよ!」


「うう、そ、そうだった...。が、彼女としては、ギュッとしたくなる衝動に

かられるのだよ...イチャイチャは仕方がないのだよ!」


クーナがジト目をしながらカノンを説教すると、カノンが必死な言い訳を口にする。


「ほほう...。それなら私もクラスにいるコウ君と四六時中、イチャイチャしても

いいって事...ですよね?」


「スマン、クーナちゃん!マジ、私が悪かった!反省しますっ!!」


眉をピクッとさせたクーナがそう言葉を吐くと、カノンの表情から一気に色が

抜け落ち、速攻で土下座をかまして、クーナへと謝罪の言葉を口にくる。


そんな謝りをカノンがしていると...


「ん...あれはコーにカノン先輩!?嗚呼!また人前であんな抱きついてぇぇぇっ!」


イチャイチャしているカノン達を見つけた人物が、そう叫声をあげると、コウ達の

いる場所へ猛ダッシュで駆け出して行く!


「コラァァァ―――ッ!そこの二人ッ!不純異性行為はやめろって、私、前に口が

酸っぱくなる程、言いましたよねぇぇぇぇっ!」


「こ、この声は...幼馴染ちゃんの声かっ!?」


激おこで近づいてくるナナの姿を目線に映すと、カノンが目を見開いて喫驚する。


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