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102話・俺と幼馴染の母親達の談笑、そして妹の決断



コウがナナに見事に振られてから、幾数日後...



グランジ学園からずっと離れた場所にある、コウとナナの故郷『ケット』

ここでそのコウとナナの話で花を咲かせている人物達がいた。



「ええ!?ナ、ナナちゃんがコウ以外の男性と、お、お付き合いする事に

なったですって!?」


「そうなのよ!この間、あの子の送ってくれた手紙を見て、私も旦那も

その目を疑いましたよ!」


その手紙の内容でナナから、自分と同じトップエースのラールという

男の子とお付き合いをする事になったと聞かされたのだ。


「でも驚きですよね...。あれだけ、うちの馬鹿息子を追いかけ回してた

ナナちゃんが他の男の子と...ねぇ」


「娘もやはり能力の高い子の方が良かったって事なんでしょうか...。

あ!す、すいません、ユユさん!何か、コウ君の事を悪く言ったみたいに

聞こえちゃいますね!?」


うっかりコウに対し、卑下発言をした事に気づいたナナの母親が、ペコペコと

頭を下げて、コウの母親...ユユへ謝罪の言葉を口にする。


「いいのよナミダさん、そんな事は気にしないで。うちのミルやナナちゃんと

比べて、コウがお馬鹿なのは本当なんですから!」


ユユが、ナナの母親...ナミダの謝罪に苦笑を返す。



その頃......



「.........」


母親二人がコウとナナの事で談笑をしている部屋から離れた場所にて...

その談笑をマジックアイテムで盗み聞きしている人物がいた...。


「ナナさんの母親がきたので、何か怪しいと直感が働き、張っていれば...

あのコウにぃがナナさんに振られた...ですか。ふふ...これはこれは

面白い事を聞いてしまいました...」


コウがナナに振られた事を知ると、その人物の口角がニヤッと上がり、

笑いが堪えきれないでいた。


「しかし...うちの母が言うように、時にはコウにぃを巡って争った

ライバルだったり、時には異性排除の為にコンビを組んだりした

あの変態ストーカーこと、ナナさんに、一体何があったんだろう?」


謎の人物が顎に手を添えて、何故だろうと首を傾げて考える。


「まぁ...そんな事情はどうでもいい事です。ふふ...でもそうですか、

あの屈強の壁であったナナさんがいない今、これでコウにぃと私の

邪魔する者がいなくなったという事ですよね!」


謎の人物は取り敢えずその理由を考えるよりも、今は大好きなコウに

付きまとっていた最大のライバル、ナナがいなくなった事に、嬉しさを

堪えきれないでいた。


「ふふ...しかしこれは悄然しているコウにぃを慰める為、このコウにぃの

最愛の妹であるこの私...『ミル・ラーディス』が、急ぎグランジ学園へと

馳せ参じなければ行けないようですね!」


コウの妹...ミルが、拳をグッと力を入れると、満面の笑みを浮かべる。


「さぁ、そうとなればこんな所でグズグズしていられませんね!早速、

学園へ休学届けを出さねば!」


ミルがそう発すると、コウのいるグランジ学園へ行く為の行動を

開始するのだった。


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