01話・俺と幼馴染
この作品は、約1000~1500くらいの文字数で執筆します。
なお、更新は不定期な掲載になると思いますが、見つけた時に
気楽に読んでくれると嬉しいです。
ここはターニンと呼ばれる小さな町...。
この町はどこにでもある普通の町で、突起する生産物や鉱作物は何もない。
しかしターニンの町は、大陸アーチの中でも十本の指に入る程、他の町より
人口密度が高い。
何故なら、このターニンの町には大陸一の大国、ランスロッド城が大スポンサーの
『グランジ学園』と呼ばれる学園が存在するからだ。
グランジ学園...そこは、技や魔法をうまく使用できる為の勉学や実技の受ける
修練場所であり、それに加え...自分のギフトで使える技や魔法を人よりも
早く昇華できる修練を行える場所でもある。
更にグランジ学園を上位成績で卒業した生徒達には、ランスロッドを初め、
様々な場所で、誰よりも上の厚遇待遇を受けて就職ができる。
勿論、この恩恵は冒険者稼業のギルドにも存在し、ギルドのランクアップを
他のギルドメンバーより、有利で上を目指す事ができるのだ。
そしてそのグランジ学園で、皆が切磋琢磨して上位成績を目指す修練が
今日も始まる...。
◆◆◆◆◆
俺の名前は...『コウ・ラーディス』
この俺もグランジ学園に通っているひとりなのだが...上位成績を目指して
頑張っているのかと言われれば、ノーと答えられる自信がある。
何せ俺はどこにでもいる、至って普通の青年だと言うのを自覚している
からだ。
そんな俺が上位を目指すなんて、おこがましいにも程があるしな...。
ん...このドタドタうるさい足音は...!?
その自覚の原因である人物が俺を叩き起こす為、この部屋に迫ってる...。
「ほら、いつまで寝ているの!早く起きなよ!もう朝だぞぉ~っ!!」
部屋のドアを豪快にダンッと開けたその人物が、俺を起こす為に大きな声を
あげると、その人物の声が部屋中に響き渡る。
「もう!いい加減起きないと遅刻しちゃうわよぉ~っ!!」
まだ夢心地でスヤスヤと寝ていたい俺の耳に、少し怒りのこもった声が微かに
聞こえてくる...。
「くぅ...むにむに...くぅ...」
しかし眠たさが圧倒的に勝っている俺は、その声を無視して、再び眠りへと
入る。
「ふう...こいつは毎朝、毎朝...本当に寝起きがわるいんだから...。ほぉ~ら!
さっさと、お・き・ろ・っ!!」
「どわぁあっ!?」
叫声を上げて俺を起こす声の主が、寝ている布団をバッと剥ぎ取ると、
俺の両肩を掴んできて、ユサユサと激しく身体を揺する。
「はわわ~起きる~起きるからぁ~!そ、そんなに揺らさないでぇぇ~~!?」
目を覚ますまで揺らされては堪らんと、俺は急いで両目のまぶたを開けて
その揺らしをやめてもらう。
「お...やっと、起きたみたいだね!おはよう~コー♪」
目を覚ました俺を見て、お日様の様な笑顔を浮かべた声の主が、朝の挨拶を
してきた。
「お、おはよう、ナナ...。今日も激しい起こし方だったね...。まだ頭の中が
グルグルしてるよ...」
未だにグルグルと回っている頭を手で抑え、俺の幼馴染...ナナへと目を合わせる。
「それはあんたが起きないから悪いんでしょうっ!ほれ、さっさとベットから
起きて、学校に行く準備をしなさいっ!」
「へ~い、わかりました~よっと......ん...んんっ!」
俺は寝惚けまなこでナナに返事を返すと、ベットからゆっくりと降りて
背伸びをする。
「じゃ、私は外で待ってるから、早く来なさいよね!」
ナナは俺に人差し指をビシッと突きつけ、そう述べると部屋の外へ
出ていった。