再会(5)
【夜夜side】
皇宮の中は昔とあまり変わっていなかった。
まぁ、強いていえば少し内装が前より明るくなったくらいだと思う。
私は羽織りの下から周りを見渡して見ると、顔見知りの女史や女官たちが沢山忙しそうに歩き回っているのが分かる。
「夜夜、こっちですよ」
「……っわ、分かってます。わたくしだって、ここで暮らしていましたのよ」
「周りなんか気にしなくていいです」
「……え?」
「さっきから、周りを見過ぎです。皇宮はそこまで昔と変わってませんよ」
クスクスと笑みを零している玖苑は明らかに私をバカにしているようにみえた。
「それも、分かっています。ココは昔と全然変わりませんのね。……ですが。4年とは短いようで長かったように感じます」
「……夜夜、どうして今戻ってきたのですか」
玖苑はクスクスと笑うのを止めて、真剣な顔で問いかけてきた。
「あの時、戻ってこないかと言ってきたのは玖苑ではありませんの?」
今戻ってきてはいけなかった理由でもありますの?
「今はその頃とは状況が違うんだ……っですよ!」
だんだんとイラつき始めているのか、口調が荒くなってきた。
慌てて直しているところを見ると、まだイライラは最高潮に達していないことが分かる。
玖苑の言う『あの時』というのは、私が玖苑たちの前から姿を消す数日前のこと。
もうあれから3年が経っている。




