再会(2)
「……っあ、おいお前!」
3人のうちの1人が、少女が門を通り抜けて第二公子の元へ走り出すのに気がついた。
少女の被っていた外套が、走り出したことにより肩からずり落ちてふわりと風に吹かれて地面へと落ちて行った。
少女の緩くウェーブのかかった漆黒のロングヘアがあらわになる。
「殿下ッ!」
近衛兵が声を上げた時には、もう遅かった。
少女は、避けきれなかった第二公子に正面からぎゅうっと抱きついて胸元に顔を埋めていた。
そして、ゆっくりと顔をあげると紅く色づいた唇がゆっくりと開いた。
「煌架様……ッ夜夜は、あなた様にお会いしとうございました……!!」
少女は真紅の瞳を潤ませて第二公子を見上げる。
整っているはずの第二公子の顔は強ばっており、驚きのあまり、動くことさえもせずにいた。
そんな彼に少女は背伸びをして顔を近づけると、そっと口付けた。
「な……っ///////」
近衛兵は目を見開いて驚き、顔を赤く染めて2人から顔をそらした。
「……あなた達ッ一体、何をしてるんですか!!」
そんな2人をグイッと引き離したのは、第二公子より少し高い長身で身分の高そうな男。
亜麻色のくせ毛を後ろで1つに束ねている彼は、深緑色の瞳が印象的だった。
顔はもちろん整っているが、明らかに不機嫌そうな表情で立っている。
少女は名残惜しそうな表情を浮かべて第二公子から視線をそらし、その男へと向けた。
「玖苑……!お久ぶりですね?」
少女はふんわりと可愛らしい笑みを浮かべた。




