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皇宮の日常(4)
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コンコン……っ
「はーい!どちらさ……っ夜夜!?」
皇宮料理人達専用寮のある一室を訪ねると、すぐに見慣れた女性が出てきた。
いつもは結ってある綺麗な茶髪を下ろした長い髪に赤褐色の瞳で身長は低めの美人だった。
彼女は嬉しそうに私へと飛び付いてくる。
「……っちょ、濘音!お前は身重だろう?!あまり飛び跳ねるな」
まるで妻を心配する夫かのように淑栄さんは目を吊り上げて叱った。
「だって、嬉しくて……っ夜夜に会うのなんて何年ぶりって感じじゃない?!」
「濘音さん、お久しぶりですね。何年ぶりと言いましても、2年くらいだと思いますわよ」
「2年なんて長すぎよ~っ」
「ふふふ……っ相変わらずですわね」
濘音さんは淑栄さんとは正反対の性格で、私やお姉様とも違う。
濘音さんは敬語を使いつつも口調の荒い玖苑を唯一甘々男にしてしまう女性だった。
「そう言えば、いきなり第二公子に口付けて骨抜きにした美少女って夜夜なの?」
「……っは?!」
「え……っ骨抜き、にはしてませんわよ?」
「夜夜、なんて事……。」
淑栄さんは頭を抱えて嘆く。
「じゃあ、口付けはしたのね??」
「久しぶりに愛する男性に出会えたら、口付けもしたくなりますわ」
「かあしゃま、ちゅーしたの?」
「だいにこーし?」
とてとてと歩いて私の前へ来たのは葭煠と皇霞だった。




