再会(15)
「夜夜、お父様に甘えてはどうですの?」
「……っわかり、ましたわ。お言葉に甘えさせていただきます」
大好きな紅焔様とお姉様に言われては仕方がありませんわ。
正直、どんなに大切な煌架様からの衣装でも、もう無理があるとは思っていましたもの。
諦めきれずに着続けましたが、そろそろ難しいでしょう。
新調しようか迷っていたところでしたわ。
「そう言ってくれて嬉しいよ。何が何でもプレゼントする気ではいたが、やっぱり本人の承諾があってのプレゼントがいいからな」
紅焔様は満面に笑みを浮かべて私をギュッと抱きしめてきた。
「……っこ、紅焔様ッ!」
「あぁ、すまない。つい……。」
「お父様、夜夜が窒息死してしまいますわ」
「それ以前にセクハラになりますよ」
お姉様と淑栄さんが私をかばうように前に出た。
「……っ夜夜は私の娘だからセクハラにはならないだろ!な、夜夜?」
「え、えぇ……。」
「父上、私は関係ないのでもう仕事に戻ります」
「いやいや、待て。煌架には居てもらわなきゃ困るんだ」
「何ででしょうか。居なきゃいけない理由が私には全くわかりません」
煌架様の冷たい声が響き渡る。
わたくしの知っている煌架様とは、違う。
「なぁ、夜夜には何色が似合うと思う?」
「それは私に関係ありませんよね」
「イメージでいいんだ。夜夜には何色が似合うと思うか?」
「主上、そんな無茶な質問を殿下にしても……」
そうですわ。
煌架様がそんな質問に答えるわけがありませんわ。
「……あか」
「え……っ?」
「真っ赤な……真紅が似合うと思います」
煌架様は笑いもせずに淡々と答えた。




