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真夜に煌めく紅と瑠璃  作者: 深月ゆね
第1章
16/23

再会(15)

「夜夜、お父様に甘えてはどうですの?」


「……っわかり、ましたわ。お言葉に甘えさせていただきます」


大好きな紅焔様とお姉様に言われては仕方がありませんわ。


正直、どんなに大切な煌架様からの衣装でも、もう無理があるとは思っていましたもの。


諦めきれずに着続けましたが、そろそろ難しいでしょう。


新調しようか迷っていたところでしたわ。



「そう言ってくれて嬉しいよ。何が何でもプレゼントする気ではいたが、やっぱり本人の承諾があってのプレゼントがいいからな」


紅焔様は満面に笑みを浮かべて私をギュッと抱きしめてきた。


「……っこ、紅焔様ッ!」


「あぁ、すまない。つい……。」


「お父様、夜夜が窒息死してしまいますわ」


「それ以前にセクハラになりますよ」


お姉様と淑栄(しゅくえい)さんが私をかばうように前に出た。


「……っ夜夜は私の娘だからセクハラにはならないだろ!な、夜夜?」


「え、えぇ……。」


「父上、私は関係ないのでもう仕事に戻ります」


「いやいや、待て。煌架には居てもらわなきゃ困るんだ」


「何ででしょうか。居なきゃいけない理由が私には全くわかりません」


煌架様の冷たい声が響き渡る。


わたくしの知っている煌架様とは、違う。


「なぁ、夜夜には何色が似合うと思う?」


「それは私に関係ありませんよね」


「イメージでいいんだ。夜夜には何色が似合うと思うか?」


「主上、そんな無茶な質問を殿下にしても……」


そうですわ。


煌架様がそんな質問に答えるわけがありませんわ。


「……あか」


「え……っ?」


「真っ赤な……真紅(しんく)が似合うと思います」


煌架様は笑いもせずに淡々と答えた。

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