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真夜に煌めく紅と瑠璃  作者: 深月ゆね
第1章
14/23

再会(13)

「……おい、玖苑。この状況を説明してくれ」


「私には致しかねますね」


「説明できるか、()女史」


「殿下、私に振らないでください」


煌架様の側で若草色の女史服を着た淑栄(しゅくえい)さんがため息をついて煌架様から離れた。


淑栄(しゅくえい)さん……!」


たまたま視線が合い、思わずお姉様から離れて淑栄(しゅくえい)さんの元へと駆け寄った。


「夜夜、元気そうで何よりだ」


淑栄(しゅくえい)さんのおかげですわ」


私はにっこりと微笑んだ。


彼女はいわゆるクールビューティで、敬語を外せば口調は男性のものとそう変わらない。


弟の玖苑と似ているところもあるが、また違った雰囲気の持ち主でもある。



「2年前よりは少しふっくらしたみたいだな」


「えぇ、食べすぎてしまいましたわ」


「夜夜はそれでも細いんじゃないか。昔から殿下にも言われ続けていただろう?」


そう言って私の頬に手を伸ばし、優しく触れる。


彼女の手は温かいとはいえず、どちらかと言うと冷たかった。



「もう、お兄様?本当に夜夜の事を覚えていらっしゃらないのですか?!」


淑栄(しゅくえい)さんと見つめあって笑っていると、お姉様の不機嫌そうな声が聞こえてきた。


どうやら、話はまだ終わっていなかったらしい。


「さっきから言ってるだろ、淋漓(りんり)。私はあんな女知らないと」


「……ッひどい!夜夜の事をそんな……っ」


お姉様がサッと青ざめる。


淋漓(りんり)様、」


「だって夜夜が……っ」


淋漓(りんり)様、これは仕方の無いことです」


「……お姉様、わたくしのことは気にしないでくださいませ」


私は首を横に振ってお姉様に微笑みかける。


それを見たお姉様は瑠璃色の瞳を潤ませて俯いてしまった。

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