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姫様転生 -運命の歯車をぶち壊せ-  作者: ねこねここねこ
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8本足の悪魔 (決戦前日)

闘いの前日

 「・・・・え。私ですか?」


 まだ取引が成立していなかったようでなんとか彼女はそこにいた。


 奴隷商にいた女教師メアリは驚きと戸惑いの表情を浮かべていた。


 それはそうだろう。


 ついこの間、三人も奴隷を買った相手が自分をいらないと一度は判断したのにやっぱり欲しいと言ってきたのだ。複雑な心情と何をする目的で買われるのかと不安になるのは当然であろう。


 「僕としては秘密を知った残りの二人をどうしようかと悩んでいたところだったからよかったのだが・・・ついでにアイツも買って欲しいのだが。」


 「私が欲しいのは彼女だけよ。ちなみに、あの男は魔法使えるの?」


 「いいや。使えないが・・・」


 「なら、いらない。」


 シリウスはそういうと手続きをジョージ任せる。


 「で、なんでまたあの女なんだ?噂は聞いてる。化物と戦うのに水魔法使いと土使いを集めているんだって?」


 「流石、情報が早い。」


 「本当なら水魔法使いをとも思うのだが、水の魔術師は特に重宝されててな。なかなか見つからないのだ。しかし、何故海の生物に水の魔術師がいるんだ?」


 シリウスは首を傾げている。情報集めの得意なシリウスが知らないという事はこの作戦の出来次第では大きな発見になるのだろうか?全部終わったら壺取りの方法も漁師の方に教えてみるか。


 「それは秘密。ところで、少し人手が欲しいのだけれどもレンタルなんて事は出来ないわよね?」


 「レンタル?なんだそれは。」


 「レンタルとは・・・」


 そういう概念がないのか、私はレンタルの意味をシリウスに教え入れ知恵しておく。


 「ほほう・・面白い考え方だな。レンタルか・・・外で稼いできたやつは売らなくても解放してやるなどある程度本人の意思を汲んでやれば必死に稼いでくきて売るより儲けられるかもしれないか・・・。冒険者に近いがある一定の職業に特化した人材を中と外から登録させて顧客の要望にあった人材を派遣すれば・・面白い。作物の手伝いや、客引きや、技術者、一時的に貸し出すという発想はなかったな。」


 ふむ・・・と考え込むが答えはやはり


 「だが、今すぐは難しい。今日の明日か・・・奴隷たちに内容を理解させるまでに時間がかかる。代わりに言い情報を教えてくれた礼だ。ジョージやメイドの理解の速い人間の一人や二人なら貸し出せるが?」


 「ならお願いします。やって頂きたい事がありますので。」


 「ふむ。おい、ジョージ。今日から二日間、マリアさんについてくれ。使えるやつを二人ほどつけてな。」


 「かしこまりました。ならば、商売に影響のでない人選でマリア様の要望に叶う人選をわたくしが見繕いましょう。」


 「ああ、頼むぞ。」


************************************

 「はじめまして。と言っても二回目ですよね。メアリと言います。」


 「はじめまして。私はマリア、この二人は・・・」


 「久しぶりです。メアリさん。」


 「・・・久ぶりね、メアリ。」


 (おや?二人はあの場で出会ったというわけではなくこのメアリとは面識があるのか。)


 「ん?ああ、メアリは水の魔術師でもあるだろう?皆に水を供給したりしてくれててな。」


 ルークもメアリの世話になったことがあるらしい。


 「・・・・アタシはあまり会いたくなかったけど。」


 「ふふふ、そんなこと言わないでよ。また水を出してあげるから。」


 「結構よ。」


 どうやらルークとメアリは仲が良さそう?だが、エレナはちょっとメアリを嫌っているようだ。


 (嫌っているというよりは警戒しているという方が正しいか。)

 

 「それで、私はどうすればいいのでしょうか?ご主人様。」


 「そうね・・・メアリさんはどれくらいの水魔術が使えるの?たとえば、雨を降らせられるとか消防車のような放水並みの威力くらいとか・・・」


 「しょ・・?よくわかりませんが、まあ普通に水を扱えますが。見ますか?」


 「そうだね・・・お願い。じゃあ、少し移動しようか?」


 私達は作戦実行予定の海岸へとやってくる。


 「そこの大岩に最大威力の水魔法をあててみてもらえる?」


 「あの岩ですか?わかりました。」


 そういうと何やらブツブツと呟き出す。


 「こうして、魔力を空気中にある水分と呼応させて・・・水になる元をこうして周りに集めます。それを威力に合わせて一気に水へと変換して・・・風魔法を少し織り交ぜ方向づけをしてあげると・・・いきますよ?ウォーターバレット!」


 ゴオッ!

 

 という凄まじい威力の水が岩に突き刺さり、岩の中心をくりぬく。


 「げ、ストップ!ストップ!」


 慌てて静止をかける。水の威力が相当強かったらしく予想以上の効果を大岩に対して発揮する。


 「危うく、岩の先にいる作業している人たちにあたるところだったよ。想像以上に威力あったな・・・これを普通にあてるだけでも倒せるのではないだろうか?まあ、無理だったから何人もが被害にあっているんだが。」


 私はメアリに相談する。威力を落として上空から下へと一気に滝のように水を振らせられないだろうかと。目標と計画をメアリに伝えると少し難しいですねと言ったのち真剣に考え始める。


 「出来なくはないですが・・・・その分相手に気づかれる可能性がありますね。相手を逃がさないよう3分は少なくとも時間は頂けけないかと・・・。」


 「それだけあれば相手の全身に水をかけることは可能だということですね?しかも飲める程に塩分のない水で。」


 「ええ、でもなんで海の水ではダメなのですか?」


 「そりゃ、タコだからですよ。」


 「???」


 「ま、明日にはわかりますよ。」


 こうして仲間を一人増やした後、ウェルチとゴント達と合流し皆が待つという酒場へと向かう。そこには、魔術師二人組みがやってきて挨拶をしてくる。土の魔術師をゴンドはしっかりと確保してくれたようだ。ゴンドの船は部下たちがしっかりと整備していつでもでられる状況らしい。


 船の準備、土を得意とする魔術師の確保、水の魔術師の確保と欲しいものは全て手に入れた。

 

 「よし、今日はしっかりと休む事。ゴント明日はお願いね。ウェルチ、シルフィーをしっかりと守るように、エレナはメアリについて後方支援よろしく、ルークと私はポイントにタコが来たら本番だからね。」


 復讐者二人組も私達と同じ討伐組みで、あと追加で二人、冒険者ギルドから応援に来てくれるとの連絡があったらしい。見知らぬ数名が挨拶に来たので多分その二人がそうだろう。挨拶を一通り終えると私はゴントやウェルチがいる店の入口に近いテーブルにある椅子の上に乗る。


 「こちらに注目!皆!今から明日の作戦を伝える!今日は美味い飯と酒をタダで用意してやっている!いらない奴は喋りつづけろ!欲しい奴は口を閉ざし私の話に耳を傾けろ!」

 

 私は背が小さい分少しでも大きく見せる為に椅子に立ち、皆が注目しやすいよう左手を上げて視線を誘導する。


 全員の視線が私の手に集まるのを感じる。皆。急に固い表情を作り私の次の言葉を黙って待ち始める。中には唾を飲み込む物まで要るほど緊張しているようだ。


 (なんかリーダーっぽいな。いいなこの感じ。)


 私は明日の作戦を全員に伝える。皆、黙って聞いていたが次第に大丈夫かという不安の表情が顔に出てくる。

 誰かが声を発する前にゴントが大声で締める。


 「よし、堅苦しいのはこれで終いだ!どんどん食い物と飲み物を持って来てくれ!今日は我らがリーダーマリア様の驕りだ!食べて飲んで明日のタコ狩りにそなえろ野郎ども!明日の夜はタコ料理が待ってるからな!タコ料理だけは止めておけよ!」


 『うぉー!』


 「気前がいいな!俺らのリーダーは!」


 店の中が騒がしくなるが店主はそれを嬉しそうに見ている。やっぱり冒険者の集まる酒場はこうでないとな!などや、伝説の巨大オクトパスを捌く料理人となる・・・楽しみだな!など店主は土の魔術師たちと楽しそうに話しているのでこの大宴会での少しのトラブルは問題ないだろう。


 さて、騒がしくなった事だし私はいそいそと抜け出すと部屋に戻るのだった。

 身長を伸ばすには日ごろから早く寝ないといけないからね!





全部書き終えてから全体的に修正致します。

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