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姫様転生 -運命の歯車をぶち壊せ-  作者: ねこねここねこ
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8本足の悪魔 (弱点発見?戦う準備)

タコって頭いいんですよね。

 「あ、起きた。」


 ウェルチが頭に濡れた布をあててくれていたらしい。起き上がると額から布が落ちる。

 どうやら私は気を失っていたらしい。


 「被害状況は!」

 

 慌てて立ち上がろうとするが、クラリと立ちくらみがして倒れかける。

 ウェルチが腰を押さえてくれたおかげで転倒を避ける事ができたがまだ気絶していた影響があるようだ。


 「全員無事だ。船は二隻とも大破してしまったが・・・・。」


 ゴントがリンゴを投げてくる。どうやらここは近くの街の診療所であるようだ。


 「そう・・・ありがとう。」


 そういうと私はそれ噛りつく。


 「どうしてこうなったか?考えているのか?」

 

 「そりゃ・・・ね。」


 リンゴは少し酸味がある。どうしてこうなったか・・・何でそこまで考えなかったのか。


 「もう検討はついているだろ?その悔しそうな表情をみると。」


 「はい・・・そりゃそうですよね。おびき寄せるまではいいですけど。水に溶けて薄くなっていく瓶の物よりも、そこに魔力の塊があるんですからそちらを食べに来ますよね。過去にも人を食べたようですし記憶してたんですよあのタコは。」


 「タコが記憶・・・ね・そんな頭のいい生き物には見えないけどな・・・たまたまじゃないのか?」


 「タコは海にいる軟体生物の中では珍しく道具を扱えますからね。確か記憶力が物凄いタコもいて、図形や模様まで把握できるのもいるらしいですからね。」


 「・・・・そんな話は初めて聞いたぞ。本当か?もしかしてアンタの親は学者か何かかい?」


 「そういうわけではないんですけどね・・・昔水族館とかよく行ってたから。」


 水族館?というゴントの声を聞き流して私はどうするべきか考える。


 「あのタコは浅瀬にまで乗り込んでくるほど。そこまでくるのなら砂地でも少しは追ってきそう・・・思っているよりも飢えているのかも?」


 過去に浅瀬まで乗り込んできているのに今回は追っては来なかったようだ。後方から見ていたゴントに言わせると途中で諦めた様子であったらしい。無駄な体力は使いたくなかったのかもしれない。


 「誘きよせる事は可能として・・・アイツをどうやって倒すか。思っていたよりも大きかった。」


 ゴントと共に頭を悩ませる。


 「陸にあげて釜茹でにしたら?いっそのこと茹蛸にでもできればいいのにね。鍋に水でもいれてさー。」


 ・・・・・ん?何かが引っかかる。


 「今何て?」


 「ん?いっそのこと茹蛸にでもできればいいのにね?」


 「いや、そうじゃなくて・・・」


 「鍋に水でも入れて?」


 「あ!そう!それ!」


 意味がわからないと首を傾げるウェルチとゴントの二人。


 私は前世の記憶を思い出す。

 

 (もしかしたら、意外と簡単に倒せるのではないだろうか?)


 問題となるのは2点。


 一つ目はどうやって陸にタコを引き上げるか。

 記憶だと蛸壺を用意しおびき寄せ捕まえる方法があるが、元の世界の最大の壺でも5mくらいの大きさが最大だったはず。

 それに、強度の問題や作成、焼き上がりの時間まで考えると少なくても数週間かかるだろう。そもそも前大きさ全然足りないし・・・これは却下だな。

 ならばあのタコが魔力を餌にしているならば魔力を持った存在を囮にして紐にでもまいて釣るしかないか。この場合はシルフィーになるだろう。危険どころか・・・。


 二つ目は土と水を扱える魔術師の存在だ。

 土を扱える二人にはタコが囮にかかり、砂地まできたら逃げられないよう沿岸沿いに土の壁を作ってもらう事。これは可能だろう。罠だと気づき罠を破壊したとしても時間は得られる。罠を無視しておってくればさらなる罠にかけるだけだ。そうすると残るはやはり水の使い手のみだ。

  

 「何かいい案でも思いついたのか?」


 聞かれて私は本番となる作戦の説明する。二人は困惑の表情を浮かべる。


 「海の生き物だろ?信じられないがそれは本当か?」


 「水の魔術師ね・・・需要高いから中々探すのに骨が折れるのよね。」


 二人は数秒考え込むが沈黙後はこの作戦に賛同をしてくれた。


 「必要な土の魔術師はこちらで用意しておく。後は、残りの三隻でアイツをどうやって陸にあげるかだが、シルフィーさんを船体に括り付けておくのもな。安全面も考えると・・・よしこっちの作戦は俺にまかせておけ!」


 ゴントはそういうとさっそく私の考えた作戦を共有しにいったようだ。


 「私も一応、エサと二人に説明してくる。」


 ウェルチの話によると三人とももう目を覚ましており隣の部屋で休んでいるようだ。私はウェルチに作戦の伝達を託す。・・・・しかしエサ発言は酷いと思うのだが。


 ふうっとため息をつく。


 水を扱える魔術師がいなかったらどうするか・・・


 (街の人たちを動かしてバケツリレーでもしようか?)


 魔力の有無で襲われるという情報が街に流れれば、身の危険のない人たちは果たして手を貸してくれるだろうか?


 確かに、こういう時に利害関係や何の保証もなく作戦に奴隷が使えるのならば買いたいと思ってしまうのも無理はないだろう。道徳的にとか人道的にとかを無視すれば・・・だ・・・が?


 (・・・あっ。そうだった。すっかり忘れてた。)


 私はすっかり忘れていた事実に気づく。ウェルチも興味がなく忘れていたのだろう。


 「居たじゃん。・・・問題ありそうな水の魔術を使えそうな人が。」 




タコの弱点どうするかで悩みました。でかいタコって壺に入らないから厄介です。

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