初心を思い出そう
私にはやはり小説を書くのは難しいようだ。
そんな諦めの気持ちばかりが浮かんでは、じっとりと湿度を持って、足元から積み重なっていく。
日記や雑記などの日常や感情を文字にするのは変わらず好きだが。
物語を創るというのは、本当に難しい。
この「小説家になろう?」なんて銘打った作品もなかなか更新できず、放ったらかしにしているが、特には気にしていなかった。
ところがありがたいことに、こんな埋もれに埋もれた作品を訪れて下さる方々がいるとは!
私は褒められて伸びるタイプ、というか、おだてられると木に登るタイプなのだ。
とたんに「何か書きたい」と思った。
けれど、冒頭でも書いたとおりに、もう小説を…物語を…書くことは諦めてしまっている。
ならばまだ書けそうなエッセイのほうに手を出してみようか。
新しく、そして性懲りもなく、連載で「エッセイストになろう?」などとタイトルをつけて始めるのだ。
そんなちょっと浮ついた気持ちで、何気なく、この「小説家になろう?」のあらすじを再確認してみた、ら。
『エッセイ的なものです。』
!?
『小説(エッセイ)を書いてみよう(略)』
!!?
最初からエッセイって言ってたーー!!!
…失礼、語調が乱れた。
でもそうか、そうだったのか。
とても目の前が明るくなった気分だ。
それによく思い出してみれば、小説というよりは「物語を書くという散文」のつもりで書いていたような気もする。
いつのまにか自分も物語を書きたいという羨望に侵食されていたのだなあ。
初心の大切さを実感できた、これもきっと私の糧となってくれるだろう。
しばらくは「エッセイ」というものについて考えていきたいと思う。