『X』の無
あなたはいくつの『X』を持っていますか? それは意味を成していますか?
私の持っていた『X』は、『朝のX』、『夜のX』、『お金のX』の3つだった。
『夜のX』は『朝のX』に繋がっているもの。『朝のX』は初っぱなに壊れた。しょうがないと思った。何事も必ず我慢は必要と思った。大丈夫だと思った。むしろそれを楽しむようにしていた。
『お金のX』は途中で違うことに気がついた。しょうがないと思った。何事も必ず我慢は必要と思った。大丈夫だと思った。全部背負い込むしかなかった。
そのまま数年耐えた。大丈夫だと思った。
気がつくと、やっぱり『夜のX』も壊れたが、別の使い道で楽しむ様にしていた。
ある日、同時に2つのもの……
古い友人
小さい作業場
ほぼ同時に亡くなった。
日々、一緒だった
日々、行っていた
ほぼ同時に消えた。
過去の楽しい記憶
現在の必要な作用
ほぼ同時にこの世に存在しなくなった。
この時、持っていた『X』は何にも役に立たなかった。当たり前だ、元々意味を成していないものだからだ。
そして…………大丈夫と思っていた時から少しずつ変わっていたのだろう…………『X』はすべて『責任』と言う悪魔に変わっていた。
あなたの場合『X』になにをいれますか?
ある人のある時の心情を抽象的にしたものです……長年かかって変わっていったものって、急には変われないよ。