お中元
お中元が届いた。
お中元というのは頼んでもないのに贈られてくるだけに開けるときにあまりわくわく感がない。
むしろ食べたくもない食べ物なんかが入っていたりすると厳しい。
この前は父親のお得意先から大量に漬物が送られてきて身内だけでなくご近所におすそわけすることになった。
そして今、ゆうパックで送られてきた箱の包装紙を取り去り、ふたを開けると、そこには中くらいの細長い瓶が横に3本並んでいた。
そして私は度胆を抜いた。とともに驚きのあまり目を見張った。
いびつな形をした中身をよ~く見ると、なんとそこにはなんかどろどろした液体に漬けられた猫の頭、胴体、尻尾が入った瓶が並んでいたのだから。
猫の表情や大きさからして未熟児で、母親の胎内で死んでしまったのだろう、というかそうでなくては法律でどうとかいくらなんでもこんなものを送り付けてくる知り合いってどうなんだとか考えて頭がくらくらしそうだった。。。。
そもそも猫って美味しいのか。
そういうわけで、外国で猫料理を堪能したらしい身内にこっそり食べてもらうために即転送したのだった。