いきなりきな臭いです
ちょっと短いです
視点 レイジ
「…ふぅ…《世界掌握》…100%……《認識阻害術式》第一号発動…以後随時展開…《認識遮断結界》解除。」
魔法陣を消して背伸びをする。毎度の事ながら世界へのフォーマットは時間がかかる。まあ私という異物をこの世界に紛れ込ませる為だから仕方がない。
「あっ、そうだ…『ルーム』…書斎」
呟くと目の前の空間が揺らめく。揺らぎを抜け異空間に作った部屋の一つの書斎に出る。
「《チャンネルGOD》オープン…登録世界にメッセージ…『レーちゃんインしたお。厄介な世界に来ちゃったんだが、何か知らない?何か創造神クラスが12柱も存在してんだけど…世界名は『フェネア』らしい。情報キボン』っと」
書斎の椅子に座る事三分
――ぐるるぎゅ――
腹減った。長いこと人間(?)やっているが、こういう欲求は定期的に訪れる。とりあえず書斎を横切り台所に入り、部屋の隅にある大型の自販機のボタンを押す。 苦節ウン百年、魔術と超科学を駆使して作った『全自動日替わり定食製作機』である。(因みに今日は豚カツ定食)出来た定食を頬張っていると…
けたたましい効果音と共に返信モニターが次々と現れる。
「あいっかわらず暇神が多いな。」
ぼやきつつモニターを確認していく……スパムメール送ってきた奴後で覚えてろよ……数十通目のモニターに気になる奴を発見する。『アルギア』の創造神からの奴だ…直ぐにチャンネルを繋ぐと…
「『凶神』殿ぉぉ!恥を忍んでお願い申す!フェネアを!フェネアを助けてください!」
…モニターのまえで六柱の神様が見事な土下座をしていた…
…なんぞこれ…
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