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プロローグ
見切り発車二両目です。
~プロローグ~
草木も眠る丑三つ時。刀郷都髭切市郊外にある自然公園。その奥ばった雑木林の中に一人の少年が佇んでいた。
年の頃は高校生ぐらい黒髪短髪の何処にでもいるような風体。しかして灰色の拳法着のような衣服に黒マント、薄紫の具足、赤黒い篭手、藍色の胸当てという何とも言えないカラーリングと、少年を闇の中に照らし出すように白く輝く魔法陣が少年の異質さを物語っていた。
「…《認識遮断結界》…継続中…《世界掌握》…45%…術式稼動問題無し…《賢神の書庫》…該当世界無し……はー新しい世界か…登録…空気中に魔素を確認…初級魔術使用可能…魔術痕跡…第8412番世界『アルギア』
の術式に類似…相互関係を調査…あの世界か…まさかたぁ思うがまた異世界にちょっかい掛けてんじゃねえんだろうな…」
端から見れば怪しさ大爆発な人物ではあるが、この少年こそこの物語の主人公『時尊 零児』またの名を『レイジ=オ=クロック』異界渡りの『凶神』と呼ばれる存在である。
恐らくグダグダになると思いますが何とか頑張ります。